平成132001)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

13−共研−1018

専門分類

7

研究課題名

含歯性襄胞と良性腫瘍との鑑別点についての研究

フリガナ

代表者氏名

イケシマ アツシ

池島 厚

ローマ字

Ikeshima Atsushi

所属機関

日本大学

所属部局

松戸歯学部

職  名

助教授

所在地

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研究目的と成果(経過)の概要

X線写真で極めて類似した疾患のうち、含歯性嚢胞と含歯性の良性腫瘍との鑑別がある。こられは埋伏歯を
含んだ嚢胞様透過像としてX線写真に出現する。
 研究資料については1976〜1990年までに日本大学松戸歯学部付属病院を受診した患者で、病理組織学的に
診断の確定した、含歯性嚢胞群として濾胞性歯嚢胞と歯原性角化嚢胞(100症例)、また含歯性の良性腫瘍群
としてエナメル上皮腫と腺様歯原性腫瘍(27症例)を抽出した。こられはすべて埋伏歯が関連しており、そ
のX線写真のトレースからセメント・エナメル境からこれらの疾患の付着部までの距離を測定し、歯根全長に
対する割合で表現した。この数値を最尤法で推定し、判別分析(境界値の抽出)を施行した。
 その結果、含歯性嚢胞群と含歯性の良性腫瘍群との付着部に差のあることが判明した。すなわち、歯根長
0.4を境に分布することが分かった。なお、この分析の誤判別率は、含歯性嚢胞群では28%、また含歯性の良
性腫瘍群では33.3%であった。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

A.Ikeshima,Y.Tamura:Differential diagnosis between dentigerous cyst and benign tumor with an
embedded tooth,J.Oral Science,Vol.44,No.1:13-17,2002

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

田村 義保

統計数理研究所