平成302018)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

30−共研−4205

分野分類

統計数理研究所内分野分類

e

主要研究分野分類

7

研究課題名

研究力向上のための指標とモデルに関する研究

重点テーマ

IRのための学術文献データ分析と統計的モデル研究の深化

フリガナ

代表者氏名

マルヤマ ケンジ

丸山 研二

ローマ字

Maruyama Kenji

所属機関

久留米工業大学

所属部局

IR推進センター

職  名

教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

96千円

研究参加者数

3 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

 本年度の重点研究のテーマ、「IRのための学術文献データ分析と統計的モデル研究の深化」の中で本研究では丸山(久留米工業大学 IR推進センター)と中嶋(久留米工業大学 教育創造工学科)の2名で『研究力向上のための指標とモデルに関する研究(30-共研-4205)』をおこなった。
 本研究では、研究力の指標化の方法として、査読付き論文の公開書誌データであるクラリベート・アナリティックス社のWeb of Science、および各大学の紀要や報告書データが集められている国立情報学研究所の書誌リポジトリを活用することによって、研究者個人の研究力を分析した。
 研究力がトップ、あるいはミドルクラスの大学はよく分析されているが、ロワーの大学の分析例は報告が少ないように思われる。今回は後者の分析をおこなった。
 2つの私立大学の工学系学科に所属する教員の指数(今回考案したw-index)を算出した。以下の結論を得た。
 1)両大学とも特定の教員だけが、 Web of Science (クラリベートアナリティックス社のdb)にある英文論文を発表している
 2)英文論文を発表していない教員の割合が大きい
 3)英文論文を書いている教員と紀要を書いている教員は重ならない(これは工学系学科の特徴かもしれないので、人文科学系、社会科学系で傾向を調べる必要がある)
 4)研究者育成プロセスついては、ロワー大学での調査は適していない。論文発表数の分析から判断するとロワー大学では研究者育成は行われていないケースが多いと判断される。研究者育成プロセスは、研究志向大学で調査する必要がある。

 本年度の結果を受け、来年度の重点研究の研究テーマを設定した。研究量向上と若手研究者の育成プロセスを明らかにする『研究力向上のための指標とモデルに関する研究』を進捗を促進させる。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

 本研究に関する情報源は以下の通り。
1)久留米工業大学|教育・研究|IR推進センター
http://www.kurume-it.ac.jp/kenkyu/ir.html

2)久留米工業大学|新着情報|教育・研究|統計数理研究所 重点研究キックオフ会議で丸山特任教授と中嶋准教授が発表!
http://www.kurume-it.ac.jp/news/post_1373.html

3)久留米工業大学|新着情報|教育・研究|統計数理研究所 本多啓介特任准教授の講演が行われました。
http://www.kurume-it.ac.jp/news/post_1420.html

4)継続的改善のためのIR/IEセミナー2019
平成31年(2019年)3月8日(金):九州工業大学 戸畑キャンパス
http://iir.ibaraki.ac.jp/jcache/index.php?page=about
IR実務担当者セッション1  「データマネジメントとIRデータ統合化の状況」
(Webサイトは公開準備中)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 本研究に関して開催した研究会は以下の通り。
 テーマ・日時・場所・参加者数
・テーマ: 「統計数理研究所における研究IRのための異分野融合指標の開発と実例」
・日時: 2018/12/13(木)10:40-12:00
・場所: 久留米工業大学
・参加者数: 約15名

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

中嶋 康博

久留米工業大学