平成122000)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

12−共研−2052

専門分類

9

研究課題名

再生可能な資源管理に関する経済モデルの開発

フリガナ

代表者氏名

テイ ヤクグン

鄭 躍軍

ローマ字

Zheng, Yuejun

所属機関

統計数理研究所

所属部局

領域統計研究系

職  名

助手

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

経済学的視点から行われてきた森林や魚類などのような再生可能な資源に関する最も重要な研究成果
は最適の動的モデルを利用して、地代の現在価値を最大にするように資源を管理する場合のみ、その資
源を持続的に利用できることを明らかにしたことである。しかし、実際の天然資源管理問題は規範的な
ものよりも、予言するものが多いため、さまざまな外的要因の変化は再生可能な資源の状態や資源利用
部門の産業構造などに大きな影響をもたらしている。こうした背景のもとで、再生可能な資源管理にと
っては現在最も煩わしい問題の一つはある政策の実施前後の資源利用構造がどう変わっていくかを予測
する手法がまだ確立されていないことである。一方で、再生可能な資源産業の働きをよく理解するた
めに、資源利用者、政策制定者ならびに資源それ自身のふるまいをより一層把握し、簡単な概念から分
析的な見識を探る必要がある。そこで、本研究では代表的な再生可能な資源である森林を取り上げて、
統計学的手法に基づき、再生可能な資源管理に関する経済的モデルの構築を目的としていた。森林が複
雑な経済資源として木材価値を提供するほかに、環境資源としてアメニティの供給、生物多様性の保存、
炭素の貯蔵、水資源保全などの非木材価値をも有している。したがって、木材生産からの収益最大化と
非木材価値のレンジとのトレードオフ問題を経済モデルとしてとらえ、非木材価値をも配慮する政策が
森林の経営管理にどんな影響をもたらすかを分析する方法論を研究してきた。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1.鄭 躍軍 中国県レベルの森林資源空間分布に関する分析,第111回日本林学会大会,藤沢,2000.0
4.03,第111回日本林学会大会学術講演集:67
2.久保山裕史・鄭 躍軍・岡 裕泰 主要な森林気象災害の齢級別被害率の推定に関する研究。第
111回日本林学会大会,藤沢 2000.04.04,第111回日本林学会大会学術講演集:465
3.鄭 躍軍 森林生態系の破壊が続いている地球は本当に危機に瀕しているか? 第1回吉川市国際環
境フォラム,吉川,2000.09.14
4.鄭 躍軍・肖 向明 中国運カウンティ別データに基づく土地利用・被覆現状の把握とその改善に
係わる問題,環境経済・政策学会2000年大会,筑波,2000.10.01,環境経済・政策学会2000年大会:102
-103
5.鄭 躍軍 七カ国における自然観・環境観の比較分析,第28回日本行動計量学会大会,東京,
2000.10.09.第28回日本行動計量学会大会抄録集:273-274
6.Zheng Yuejun China's actual situation of LU/LC and problems for improvement based on the county
-level data International Youth Symposium on the Ecosystem Management Beijing,China,2000.12.28,
Proc.of the Youth Symposium on Ecosystem Management:4

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

天野 正博

林野庁森林総合研究所

岡 裕泰

林野庁森林総合研究所

久保山 裕史

林野庁森林総合研究所

高橋 正義

林野庁森林総合研究所北海道支所