平成51993)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

5−共研−99

専門分類

8

研究課題名

日本人の意識調査のコウホート分析

フリガナ

代表者氏名

ナカムラ タカシ

中村 隆

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

継続的な社会調査データを分析しようとするとき、コウホート(世代)の視点が重要になってくる。本研究では、NHKによって1973年以来5年ごとにこれまで計4回実施されている「日本人の意識調査」データに対してコウホート分析の方法を適用することによって、日本人の意識の動向を捉えるとともに、コウホート分析におけるモデル選択の方法の開発をめざす。


本研究の目的は、NHKによって1973年以来5年ごとにこれまで計5回実施されている「日本人の意識調査」データに対してコウホート分析の方法を適用することによって、日本人の意識の動向を捉えるとともに、コウホート分析におけるモデル選択の方法を開発することである。
本年度は、共同研究者と合計4回の会合(93年5月、93年12月および94年3月)をもち、共同研究をすすめた。具体的には、以下のことを行った。
1.平成5年10月に実施された第5次調査の結果を追加して、継続質問項目(112カテゴリ)について男女別にコウホート表(調査時点×年齢層別)データを新たに作成した。2.前年度に開発したモデル選択の方法について、シミュレーションなどを行ない、モデル選択の誤差についての研究を進めた。これについては学会で口頭発表を行った。3.作成したコウホート表データに対して、ベイズ型コウホートモデルを適用した。第4次調査までのデータについて分析した結果との異同を調べた。次年度には、分析項目を追加するとともに、分析結果をまとめて共同研究リポートを刊行する予定である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

・中村隆:コウホート分析におけるモデル選択の誤差〜ベイズ型コウホートモデル(XIII)〜。第21回日本行動計量学
会大会。1993年9月。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

[研究内容]平成5年6月に予定されている「第5回日本人の意識調査」で得られる結果を追加して、継続質問項目(約350カテゴリ)について男女別にコウホート表(調査時点×年齢)データを新たに作成する。ベイズ型コウホートモデルを適用し、これまでの考察結果と対比するとともに、コウホート分析におけるモデル選択の方法について検討する。
[共同研究の必要性]NHKでは「日本人の意識調査」についてのコウホートの視点を考慮しながら分析をしてきているが、統計モデルを用いたものではなかった。統計数理研究所で開発されたベイズ型コウホートモデルを適用した結果とこれまでの考察結果とを対比することによって、日本人の意識の動向についての新しい知見とコウホートモデルの新しい拡張が期待できる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

秋山 登代子

順天堂大学

坂元 慶行

統計数理研究所

高橋 幸市

NHK放送文化研究所

橋本 昌児

NHK放送文化研究所