平成クオ1989)年度 共同研究集会実施報告書

 

課題番号

クオ−共研−49

専門分類

5

研究課題名

乱流の統計理論とその応用

フリガナ

代表者氏名

オカザキ タカシ

岡崎 卓

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

統計科学情報センター

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

42 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

流体の不規則現象である乱流は,その統計法則が未だ充分に究明されず,統計物理学の興味ある対象であるのみならず,星の形成,電磁流体発電,化学合成,環境汚染等,多様な物理現象と工学的応用において重要な役割を担っていることが近年益々明らかにされつつあり,乱流の理論的解明と応用に伴なう諸問題の解決は,理工学上の重要課題である。
広汎な分野に亘る乱流研究を緻密に理解する機会を得,統計理論的側面から乱流理論の進展と応用の成功に寄与するには統計数理研究所を拠点として研究者間の交流を図ることが望ましく,ここに共同研究会の開催を申請する所以である。


数値計算
以上の講演と討論によって
(1)流体運動に関する数値シミュレーション法の開発が一段落し,乱流研究において計算機の果す役割は,理論の補助に過ぎぬという冷静な視点が定着しつつある。
(2)新たな視点と思想に基づいて乱流現象の理解を図るという理論本来の姿勢が肝要である。
(3)既存の問題点を整理し,今後取組むべき対象を限定し,明確に規定する一方で,新たな理論の誕生の契機となるであろう各種の現象をも注視すべきこと。
を確認した。
本研究は,内容的には地理的にも広範な分野に亘る乱流研究者が一室に会し,相互の研究内容を緻密に理解する。得難い機会を提供する筈であったが,今年度は,旅費を前年の6割に削減されたため,講演者が限定され,研究会の意図する所が,充分に実現されなかったのは残念である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

本研究会の内容は,統計数理研究所「統計数理」に要約が報告掲載される予定であり,また各発表講演はより整備された形で,物理学・工学等の関連学協会誌に公表されるものと考えられる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

安達 静子

計算流体研究所

石井 克哉

名古屋大学

入江 治行

日本大学

大木谷 耕司

京都大学

大嶋 洋

東邦大学

大橋 正和

中央大学

小貫 明

京都大学

甲斐 昌一

九州大学

加藤 比呂子

NTT

金田 行雄

名古屋大学

河村 哲也

千葉大学

神部 勉

東京大学

木田 重雄

核融合科学研究所

桑原 真二

帝京技術科学大学

後藤 俊幸

名古屋工業大学

斉藤 善雄

東邦大学

佐藤 哲也

核融合科学研究所

真田 勉

日本シンキングマシーンズ

佐野 雅巳

東北大学

下村 裕

慶應義塾大学

竹広 真一

東京大学大学院

只野 英樹

東京学芸大学大学院

辻 義之

名古屋大学

富山 泰伸

東京都立大学

中内 紀彦

東邦大学

中野 徹

中央大学

中村 英史

東京大学大学院

羽鳥 尹承

核融合科学研究所

半場 藤弘

東京大学

樋口 知之

統計数理研究所

細川 巌

電気通信大学

本田 勝也

名古屋大学

松岡 春樹

   

松下 貢

中央大学

水島 二郎

同志社大学

宮嵜 武

電気通信大学

村上 洋一

大阪府立大学

柳本 武美

統計数理研究所

柳瀬 眞一郎

岡山大学

山田 道夫

東京大学

吉沢 徴

東京大学