平成262014)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

26−共研−2033

分野分類

統計数理研究所内分野分類

d

主要研究分野分類

7

研究課題名

研究機関の来場者調査を利用した行動データの分析と測定方法の検討

フリガナ

代表者氏名

マエダ タダヒコ

前田 忠彦

ローマ字

Maeda Tadahiko

所属機関

統計数理研究所

所属部局

データ科学研究系

職  名

准教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

25千円

研究参加者数

2 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

分子科学研究所との共同研究で行った2012年分子科学研究所オープンハウス来場者調査のデータ(1,126名に配布、回収566部、回収率50.3%)を基に、統計的検討を行った。特に、複数の行動測定方法(カードによる電子的な行動記録とアンケートによる自己申告記録)を統計的に比較・検討してそれぞれの特徴を把握することにより、行動測定上の方法論的研究に資することを目的とした。
 結果として、2つの測定方法による変数間には、相関が確認された。また、それぞれを被説明変数に用いた分析結果に大きな違いは観察されなかった。加えて、それぞれを説明変数に用いた分析結果についても、ほぼ同様の結果が得られた。すなわち、カードによる電子的な行動記録とアンケートによる自己申告記録という2つの測定方法から得られる知見は、本調査においてはほぼ同様であった。
さらに、『日本人の国民性調査』(2008年)と同様の質問項目を用いた本調査の結果について、両者の回答分布の違いを検討したところ、本調査の回答者は次の特徴があることが分かった。(1)高学歴である。(2)科学・技術の価値に対して、より好意的な傾向がある。(2)我が国の科学・技術、芸術、あるいは経済の水準に対する意識については差がない。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

・加藤直子・前田忠彦(2014)「科学研究所来場者の展示見学行動と文化資本の関連に関する行動計量学的研究」、『第42回日本行動計量学会大会』於東北大学、2014年9月5日.
日本行動計量学会第42回大会抄録集,390-391.
・加藤直子・前田忠彦 (2013) 「科学コミュニケーション活動を通した研究所来場者の転じ見学行動分析」、」、『第41回日本行動計量学会大会』於東邦大学、2013年9月6日.
日本行動計量学会第42回大会抄録集,336-337.


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

特に開催せず

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

加藤 直子

岡山大学