平成24(2012)年度 一般研究1実施報告書
| 課題番号 | 24−共研−1018 | 分野分類 | 統計数理研究所内分野分類 | d | ||
| 主要研究分野分類 | 7 | |||||
| 研究課題名 | 社会科学における縦断データ解析手法の研究 | |||||
| フリガナ 代表者氏名 | スガワラ マスミ 菅原 ますみ | ローマ字 | SUGAWARA MASUMI | |||
| 所属機関 | お茶の水女子大学 | |||||
| 所属部局 | 大学院人間文化創成科学研究科 | |||||
| 職 名 | 教授 | |||||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| 心理・教育・社会学などの社会科学においては,1つの調査対象から複数回の データ収集を行うことがある。このような縦断データは,心の発育や学力の 向上を測定することや,親の育て方や教師の教え方など,介入の効果を調べる ために収集される。一方,縦断データの解析手法には,潜在成長曲線モデル, マルチレベルモデル,イベント・ヒストリー分析など様々なものがあるが, 心理学では潜在成長曲線モデル,教育学ではマルチレベルモデル,社会学では イベント・ヒストリー分析が頻繁に使用されており,分野ごとに異なったアプ ローチが行われている。また,社会科学分野では,上記のような比較的高度な 統計手法はそもそも浸透しておらず,これらの分野において統計学を使用するユーザーにとっては敷居の高いものとなっている。以上を踏まえ,本研究課題 では1)潜在成長曲線モデル,マルチレベルモデル,イベント・ヒストリー分析を統合的視点から見直し,これまで使われることのなかった分野への各手法の適用を試みたり,統一的統計モデルの開発を行い,さらに,2)研究代表者および分担研究者の持つ縦断データに対するこれらの手法の効果的な適用例を示すことで,社会科学各分野に手法を広めることの2点を目的とする。  | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
|  ・菅原ますみ (監訳) 『縦断データの分析 l ─変化についてのマルチレベルモデリング─』("Applied Longitudinal Data Analysis: Modeling Change and Event Occurrence"(Judith D. Singer & John B. Willett),朝倉書店 | 
| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
| 翻訳のために研究会をお茶の水女子大学において以下の日程で開催した(参加人数は各回3〜6名であった): | 
| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 尾崎 幸謙 | 統計数理研究所 |