平成262014)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

26−共研−4308

分野分類

統計数理研究所内分野分類

j

主要研究分野分類

9

研究課題名

学校教育における統計教育の内容検討

重点テーマ

統計教育の新展開 II

フリガナ

代表者氏名

フジイ ヨシノリ

藤井 良宜

ローマ字

Fujii Yoshinori

所属機関

宮崎大学

所属部局

教育文化学部

職  名

教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

159千円

研究参加者数

13 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究の目的は,次期の学習指導要領の改訂に向けて,現在の学校教育で実施されている統計教育の現状を調べ,今後変更する必要がある内容を明らかにすることである。
平成20年および21年に改訂された学習指導要領では,統計教育の重要性が認識され,中学校においては,数学科において新領域「資料の活用」が作られ,中学3年間を通した統計教育の充実が図られた。さらに,高等学校においても,数学Iのデータの分析や数学Bの統計的推測などの充実が図られた。
 しかし,統計教育に関しては,これまでの蓄積が少なく,まだまだ改善を要する部分が多く残されている。その意味で,現在の時点での学校教育における統計教育の系統性などを検討し,今後のカリキュラムの改訂に生かしていくことが重要である。
 本研究では,統計的内容を中心に,その教育内容の系統性を中心に研究を進めてきた。
その結果として,科学教育学会では,
 1)現在高等学校で学習している箱ひげ図を中学校に導入する
 2)ドットプロットの学習を位置づける
 3)問題解決の場面を位置づけ,実際の問題解決に統計的な内容を生かしていくこと
などについて,提案を行った。また,統計教育の方法論ワークショップでは,
 1)ドットプロットを活用した連続分布の表現
 2)経験分布を活用した確率の理解を進める
の2つを提案している。

これらの研究成果を,今後も精査して,実際の教育現場での実践についても
取り組んでいきたい。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

学会発表
 藤井(2014) 統計的内容と問題解決のプロセスの系統性 科学教育学会

 藤井(2015) 算数・数学における統計的内容の現状と課題 第11回統計教育方法論ワークショップ



研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

この研究自体では研究会は開催していないが,統計教育方法論ワークショップにおいて,発表し,意見交換を行った。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石井 裕基

香川県

大坪 辰也

岐阜県庁

景山 三平

広島工業大学

風間 喜美江

香川大学

GONZALEZ Orlando Rafael

広島大学大学院

清水 浩二

岐阜県庁

田村 義保

統計数理研究所

橋本 三嗣

広島大学附属中・高等学校

藤井 亨

福岡教育大学

松元 新一郎

静岡大学

横澤 克彦

長野県屋代高等学校・附属中学校