平成272015)年度 共同研究集会実施報告書

 

課題番号

27−共研−5005

分野分類

統計数理研究所内分野分類

b

主要研究分野分類

2

研究課題名

データ解析環境Rの整備と利用

フリガナ

代表者氏名

フジノ トモカズ

藤野 友和

ローマ字

Fujino Tomokazu

所属機関

福岡女子大学

所属部局

国際文理学部

職  名

講師

配分経費

研究費

40千円

旅 費

433千円

研究参加者数

15 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

データ解析環境Rは統計計算とグラフィックスのための言語・環境である.Rは多様な統計手法とグラフィックスを提供するオープンソースなソフトウエアとして,広汎な拡張が可能である.近年では,医学,薬学,疫学,統計学,経済学,言語学,地理学,心理学など多分野にわたって,世界中で利用されるようになってきており,Rは何らかのデータを扱う人々の世界的な共通言語であるといえる.
日本においても,フリーでオープンソースであること,頻繁なバージョンアップやアドオンパッケージによって最新の統計手法がいち早く実装されること,オペレーティングシステムに依存しないマルチプラットフォームであること,日本語環境で利用できること,などの理由によって急速に普及が進んでいる.近年では,学術研究の場だけでなく,企業におけるデータ解析の標準的なプラットフォームとしても定着しつつある.

本研究の参加メンバーは,いずれも日本を代表するRユーザーであり,Rを利用した教育活動,研究活動,業務活動に多くの実績を残している.本研究は,これらの成果や実践活動における工夫を多くのRユーザーに広く開示し,それに関する分野横断的な議論を行う物理的な場を提供することを目的とする.

平成27年度の実績としては以下のとおりである.研究集会は12月5日に開催され,国内ユーザー11名による実践的な成果の報告があった.参加者は約40名であった.研究集会はUstreamを用いてライブ配信され,ユニーク視聴者数は58にのぼった.会場とUstream配信を合わせると約100名の参加者を得ており,本研究集会は,遠隔地のユーザーも含めて,Rや統計解析に興味を持つ幅広いユーザーの支持を得ているといえる.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究集会のプログラムは以下のウェブサイトに掲載されている.

https://prs.ism.ac.jp/useRjp/hiki.cgi?2015%C7%AF%C5%D9+%A5%C7%A1%BC%A5%BF%B2%F2%C0%CF%B4%C4%B6%ADR%A4%CE%C0%B0%C8%F7%A4%C8%CD%F8%CD%D1

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

R Core Team Mamber 1

The R Foundation for Statistical Computing

R Core Team Member 2

The R Foundation for Statistical Computing

石田 基広

徳島大学大学院

岡田 昌史

筑波大学

奥村 晴彦

三重大学

神田 善伸

自治医科大学

谷村 晋

兵庫医科大学

中澤 港

神戸大学

中谷 朋昭

北海道大学

中野 純司

統計数理研究所

中野 康人

関西学院大学

中間 栄治

株式会社COM-ONE

服部 恒太

徳島大学

牧山 文彦

サイテクカレッジ那覇