平成15（2003）年度　一般研究１実施報告書

課題番号	15−共研−1005	専門分類	3
研究課題名	ガスコンバインサイクル発電プラント排煙脱硝制御改善に関する研究
フリガナ 代表者氏名	オザキ　トオル 尾崎　統	ローマ字	Ozaki Tohru
所属機関	統計数理研究所
所属部局	予測制御研究系
職　　名	教授
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研究目的と成果（経過）の概要

ガスコンバインドサイクル発電プラントの排出ガスの中に含まれるNOxの濃度を一定値以下
に押さえながら必要な資源をできるだけ押さえ効率的に制御する方法をさらに改良発展させ
ることを目的に今年度も取り組んだ。
　九州電力、3年がかりの新大分火力発電プラントの制御実験は成功裏に終わった。その後の
検討で将来改良可能な問題点もいくつかみつかり、それに向けての取り組みも始めた。一番の
問題は非線形性のため赤池制御の根本である予測空間型状態空間を用いた制御系設計を
Clarke型の制約付き最適制御系の形にしている点。この点を、旧赤池法を特殊な場合として
含む一般的非線形状態空間制御法に、拡張することにメドをつけた。実データで検証も行った。
昨年度までに日本ベーレーと協力して完成させた制御手法の改良で、化学工程制御などその他
の分野への応用にも取り組んだ。

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

雑誌発表
1)"RBF-ARX model based nonlinear system modeling and predictive control with application
to NOx decomposition process",(IFAC)Control Engineering Practice,11,in press.
2)"A parameter optimization method for the radial basis function type models",IEEE Trans.
On Neural Networks,14,432-438.
口頭発表
1.European Control Conference,Sept.3rd,2003."Stability analysis of the RBF-ARX
model based nonlinear predictive control",(with H.Peng)
2.42nd IEEE CDC Conference in Hawaii,December,9-12,"Modeling and Control of
Nonlinear Nitrogen Oxide Decomposition Process"(with H.Peng)
3.International Conference on Science of Modeling at Pacific Yokohama,Dec.16th,2003.
"Nonlinear System Modeling and Predictive Control Based on RBF-ARX model"(with
H.Peng)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究参加者一覧
氏名	所属機関
塩谷　秀雄	日本ベーレー株式会社
豊田　幸裕	新居浜工業高等専門学校
中野　和司	東京電気通信大学
Ｈｕｉ　Peng	中国、中南大学
森　政文	日本ベーレー株式会社