平成142002)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

14−共研−2017

専門分類

1

研究課題名

インターネット上の分析ツールの開発とその統計普及への利用に関する研究

フリガナ

代表者氏名

ヤマグチ カズノリ

山口 和範

ローマ字

YAMAGCUHI, KAZUNORI

所属機関

立教大学

所属部局

社会学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

7 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究では、統計普及のための新規の技術開発や、統計教育のためのインターネットの一層の有
効利用方法について検討することを主目的とした。また、統計教育においては統計解析ソフトウェ
アを利用することで、その教育効果が高まるという事実が、様々な研究者より報告されてきた。す
なわち、分析ソフトウェアと学習ソフトウェアの有機的結合も望まれており、この研究では統計教
育のシステムと分析ソフトウェアを融合化も視野として研究開発を行った。
 まず、山口、末永らで開発・運用しているサイトをベースに、基本システムの見直しとこれまで
のサイトの評価を行った。その結果、各種ページの改良、および、コンテンツの追加が必要な箇所
があったため、その追加作成を行った。具体的には、新たな Java applet 教材の開発、その他グ
ラフィカルな資料の充実などを図った。また、ドイツのハーゲン大学のMittag博士らのプロジェ
クトから提供を受けているドイツ語による教材の日本語化も継続して行っている。さらに、教育コ
ンテンツと関連する分析ソフトウェアの開発も進め、Excelで実行可能な多変量解析モジュールア
ドインを開発し、共同利用研究の参加者が担当している本務校での統計学関連の講義や演習での利
用を開始している。なお、今後はその利用による効果測定などを行い、ソフトウェアやサイトのコ
ンテンツの改良につなげる予定である。なお、ここで開発中のソフトウェアは、統計計算やグラフ
作成のためのルーチンは既存の(商用)ソフトウェア(Excelなど)を利用することも検討しており、
インターネットから利用できるインターフェースの作成も試みている。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

共同研究の成果を、すでに末永が中心となり運用している統計科学に関する総合サイトで公開してい
る。公開サイトは、統計教育に関連したサイト(http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/ ̄itls/)、統計科学
のための電子図書システム(http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/ ̄ebsa/)、ソフトウェアに関するサイト
((http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/ ̄dllsa/))であり、その充実をはかった。また、成果の一部は、
2002年8月にドイツ国ベルリンで開催される統計計算に関する国際会議COMPSTAT2002で、論文発表し
た。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

黒田 正博

岡山理科大学

末永 勝征

鹿児島純心女子短期大学

竹内 光悦

立教大学

田村 義保

統計数理研究所

中川 重和

倉敷芸術科学大学

中野 純司

統計数理研究所