平成182006)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

18−共研−6006

専門分類

7

研究課題名

コホート情報の有効活用

重点テーマ

生物統計学の深化と展開

フリガナ

代表者氏名

フジイ ヨシノリ

藤井 良宜

ローマ字

Yoshinori Fujii

所属機関

宮崎大学

所属部局

教育文化学部

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

50千円

旅 費

420千円

研究参加者数

8 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

コホート研究においては,多くの対象者と長期間の追跡を必要とするため,多くの費用がかかる。その代わり,膨大な量のデータを蓄積することができる。これらの情報を,あらかじめ計画されたコホート研究だけで利用するのではなく,そのコホート情報をベースにした新しい研究を進めることによって,データベースの情報を有効に活用していくことが求められている。

本研究では、これまでのコホート研究の事例を通して、二段階サンプリング法やネスティッドケースコントロール研究等のデザインや解析方法を比較検討し、その特性を明らかにするとともに、新しい研究デザインの開発やその統計的な分析方法について研究を行ってきた。

特に,コホートデータを活用したコホート内症例対照研究に関しては,曝露因子がコホート集団全体で測定されている場合のカウンターマッチングデザインの有効性や具体的な事例に基づいたカウンターマッチング法の実施方法の検討,より柔軟なサンプリングデザインを可能とする解析方法の開発等を行った。

これらの研究成果の一部は,2007年3月に行われた日本数学会春季年会で口頭発表を行っている。また,カウンターマッチングデザインに焦点を絞った概説をまとめ,現在投稿中である。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

学会発表
 藤井(2007) Pairwise 推定関数に基づく統計的推測 日本数学会2007年度年会 
   アブストラクト pp. 109-126

プレプリント
 藤井・コローン・和泉(2007) サンプリングデザイン:カウンターマッチング 
   現在投稿中
 藤井(2007)コホート内患者対照研究における最適な対照選択法の開発 平成17年度〜平成18年度科学研究費補助金 研究成果報告書

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本研究では,重点研究全体で研究会を開催したため,単独での研究会は開催していない

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

和泉 志津恵

大分大学

John B. Cologne

放射線影響研究所

鶴田 来美

宮崎大学

中尾 裕之

国立保健医療科学院

長谷川 珠代

宮崎大学

比江島 欣慎

東京医療保健大学

柳本 武美

統計数理研究所