平成122000)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

12−共研−1027

専門分類

4

研究課題名

統計データ解析エキスパートシステムの構成法に関する研究

フリガナ

代表者氏名

ウチナミ セイイチ

打浪 清一

ローマ字

Uchinami, Seiichi

所属機関

九州工業大学

所属部局

情報工学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究の目的は、素人にも使いやすい統計解析の使い方を教えてくれる統計エキスパートシステム
の開発であり、各研究者が、個々のアプローチで攻めてみて、それらを統合して、最適なものを開発
する事を狙っている。
 統数研の中野、藤原氏と徳島文理大の山本、小林氏らは此処数年継続的に開発を行っている
統計システムの混合インターフェスと統計システムJaspの拡張について発表した。
 藤原氏、小林氏は、統計システムJASPとそのインターフェス、線形回帰のクラス等につ
いて開発したソフトウェアをデモしながら説明した。
古隅・力宗氏は、これもここ数年開発を続けているWeb上で学生が統計解析学習のために
用いる、エージェントを用いた学習モデルの実装についてその後の進展について発表した。
古隅氏は院生から助手になられることになった。
 柳氏も、Webの上で学生が統計解析法を勉強する為のシステム開発について発表した。
 打浪は、分散している、それぞれが独自に作成した統計データベースをインターネット経由
で統合利用する場合についての統合法について検討した結果を述べた。その統合を行うには各
データベースの内容をメタ記述したものを収集し、統合概念スキーマを設計する必要がある事
を示した。吉田氏はそのメタ記述言語として最近注目を浴びている、XMLの研究動向,基本
的な利用法を紹介するとともに,統計DBへの応用可能性について検討した結果を報告した。
 最近の流れとしては、Webの上で統計解析パツケージを動かして勉強或いは使えるシステ
ムが出来ないか、という点に焦点が移ってきている。
 またインターネット上ではそれぞれ独立に作られたが同じ様な対象に関する統計データベー
スが公開されつつある。これらを統合利用しようとすると、きちんと統合しなければ誤った結
果を得ることになる。正確な統合を可能にするためには、各データベースの内容、記述法等を
誰でもが理解できるような共通言語で記述し公開する必要がある。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Nakano,J.,Fujiwara,T.,Yamamoto,Y.and Kobayashi,I.
A statistical package based on Pnuts.In:{COMPSTAT2000 Proceedings in Computational Statistics},
361-366.Heidelberg.Physica-Verlag(2000)
古隅 弘樹、力宗 幸男
「統計解析学習支援のためのエージェントモデル」信学技報 OFS2000-49
(2000-11)2000年11月17日

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

小林 郁典

徳島文理大学

小林 康幸

島根大学

佐藤 英人

東京国際大学

田村 義保

統計数理研究所

中野 純司

統計数理研究所

林 篤祐

大学入試センター

古隅 弘樹

神戸商科大学大学院

松田 孝子

石巻専修大学

柳 貴久男

岡山理科大学

山本 由和

徳島文理大学

吉田 香

九州工業大学

力宗 幸男

神戸商科大学