平成91997)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

9−共研−123

専門分類

3

研究課題名

火力発電プラントの非線形制御

フリガナ

代表者氏名

オザキ トオル

尾崎 統

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

PID制御と多変量自己回帰モデルを融合した制御法(中村ー赤池法)に更に現代制御理論と現代非線形時系列理論の最新の結果を取り入れて,実際の火力発電プラントの制御系の改良,効率アップを試みる。


PID制御のかかった火力発電プラントは出力レベルの大きさによってシステム特性が変わり非線形性がつよいことが以前から認識されていたがこれを一つの非線形システムと見てモデル同定をしそれにもとづいて最適制御をかける方法を考えた。
そのためにシステムの特性を決める係数を出力レベルの関数にしてその関数をデータに基づいて推定し決める方法を実現した。
新しい方法を中村ー赤池法の同定のために使った実データを使って有効に働くことを確認した。また実際の火力発電の炉に似せて作った40次元の微分方程式モデルによるシミュレーターで作ったデータに対してもこの方法を適用し有効に働くことを確認した。
この方法が実際の炉に適用できるようになった場合の省エネルギー効果、経済的効果は大きく、またその適用範囲は火力発電プラントに限らずいろいろな非線形システムの制御にも適用可能。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Toyoda,Yukihiro,Oda,K.and Ozaki,T.
The nonlinear system identification method for advanced control of the
fossil power plants.
In Proc.of 11th IFAC Symposium on System Identification,Kitakyusyu,
Fukuoka,Japan.
8-11,July 1997.
Toyoda,Yukihiro,Oda,K.and Ozaki,T.
The nonlinear system identification method for advanced control of the
fossil power plants.
In Proc.of 11th IFAC Symposium on System Identification,8-11,July 1997,
Kitakyusyu,Fukuoka,Japan.
8-11,July,1997.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

まず火力発電プラントをシュミレートする高次元(17次元から40次元)の微分方程式を用いて人工的発電プラント稼働データを作り,それに対し我々の導入した非線形制御モデル同定法を適用し効果をチェックする。最終的に実際の火力発電プラントの稼働データによってモデル同定,制御を行う。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

豊田 幸裕

日本ベーレー株式会社