平成101998)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

10−共研−40

専門分類

5

研究課題名

結晶群の出現頻度のランダムウオークモデルとイオン半径比による分類

フリガナ

代表者氏名

イトウ ヨシアキ

伊藤 栄明

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

領域統計研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

13 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

無機結晶の対称性の統計的分布についてデータベースICSD及びCRYSTMETを用いて調べてきた。各ANX記号ごとにイオン半径の比でさらに分類し、統計的分布をもとめて、それに群、部分群関係のうえでのランダムウォークの平衡分布をあてはめる。このことより出現頻度について、群、部分群関係という視点からの理解を試み、結晶構造についてのひとつの見方を与えることを目的とする。


非金属無機結晶データベースICSDと、金属結晶データベースCRYSTMETを用いて、結晶の対称性についての統計的分布を調べてきた。その分布を理解するために、結晶群の上のランダムウォークのモデルを提案し、計算機実験により平衡分布を求めるプログラムを以前に作成した。
今回は、各ANX記号ごとにイオン半径の比で分類するという視点と同時に、単純単位格子体積における原子数で分類を行うという視点より、点群の出現頻度を調べた。そこにランダムウォークのモデルを適用することを試みた。新しい計算機システムで動くような環境を整備した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

結晶の対称性についてランダム生成モデルについて研究を行ってきた。データベースICSD、CRYSTMETをもちいてえられた、結晶群の出現頻度を理解するために、結晶群のうえのランダムウォークのモデルを提案し、計算機実験を行ない平衡分布を求める。対称性のたかさ、OhらしさD6hらしさ等のパラメータをいれAICを計算することにより、モデルについての検討を行なう。イオン半径の比で分類するという視点をいれることにより研究が進展すると考えている。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

上田 澄江

統計数理研究所

大隅 一政

高エネルギー加速器研究機構

小川 泰

筑波大学

駒木 文保

統計数理研究所

武田 弘

千葉工業大学付属研究所

種村 正美

統計数理研究所

Nespolo Massimo

東京大学大学院

細谷 将彦

琉球大学

前原 濶

琉球大学

松本  生

金沢大学

柳田 達雄

北海道大学

山本 昭二

無機材質研究所