昭和631988)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

63−共研−9

専門分類

1

研究課題名

セミパラメトリック・モデルにおける推測問題の研究

フリガナ

代表者氏名

ミウラ リョウゾウ

三浦 良造

ローマ字

所属機関

一橋大学

所属部局

商学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

セミパラメトリック・モデルの類別のなかで変換モデルと呼ばれる一般的モデルがある。このモデルにおける一標本問題の推定方法を新しく導出する。すでに三浦が導出した順位推定との漸近的同値性が予想されるのでそれも証明する。


変換モデルの2標本問題で母数推定を行う場合の推定量は三浦,ドクサム(Doksum)を始めとする人達によって提案されている。そしてそれらの推定量の漸近的性質は数学を用いてすでに知られている。しかし標本サイズが小さいときにはどの位正規分布と異なるかは数値計算によってしか求められない。そこで私達は統計数理研究所の計算機とソフトウェアを用いてまず数式計算を行った。
そして標本サイズが各標本とも12位までなら推定量の値が正確に算出できた。
この標本サイズはまだ小さすぎるのでこの研究は公表の価値が低い。統計数理研究所の計算機が新しくなって記憶容量が大きくなるそうなのでそのときもっと標本サイズを大きくして計算を試みたいと考えている。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

IMS Regional Meeting
第205回(ハワイ)において講演
「変換モデルにおける一標本の推定問題」のなかで関連することに少し触れた。


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

昭和62年度の共同研究にて安芸氏と三浦は変換モデルの2標本問題について1つの問題に取り組んだ。それは順位統計量の尤度にもとづく推定の研究であるが研究は未だ継続中である。
安芸氏はこの研究過程でこの問題領域(変換モデル)に対する理解を深めた。尤度を用いる推定の研究は計算機を利用した数式処理により進展をみせた。63年度の研究ではRAMと呼ばれる推定量を導出して一般的性質を調べるが導出方法は三浦が2標本問題の場合に得たものを用いる。性質を調べるには数学的方法も用いるが,それは安芸氏が得意とする経験分布関数の数学理論である。数式処理とモンテカルロ数値計算のためには研究所の計算機が大変有効である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

安芸 重雄

大阪大学