平成18（2006）年度　一般研究１実施報告書

課題番号	18−共研−1003	専門分類	3
研究課題名	工業プラント制御におけるN-TIMSAC実用化研究
フリガナ 代表者氏名	オザキ　トオル 尾崎　統	ローマ字	Ozaki, Tohru
所属機関	統計数理研究所
所属部局	モデリング研究系
職　　名	教授
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研究目的と成果（経過）の概要

研究概要目的：　　　N-TIMSAC非線形制御の実用化を促進するために有効な
比較的小規模のシミュレーターと結びついた予測制御システムの開発を目指す。1994年から始まったN-TIMSACに代表される非線形予測制御法は尾崎が導入した多変量EXP-ARモデルとその発展形であるRBF-ARモデルの採用によって具体化し、実用化が現実のものとなった。しかし過去５年間の経験から、この手法を実プラントに適用するにはプラント現場との調整、現場における効果確認のプロセスを経る必要があるため非常に長い時間を必要とする事がこの手法の応用の広がりのネックになっていることがわかった。本研究ではこれらの時間を短縮するために最も有効と思われるプラント改造の机上試験に役立つ小規模シミュレーター開発に取り組む。


成果の概要：　　　　豊田と石井がN-TIMSACとハードとの接点の設計、および計算ソフトのハード装填に伴う問題解決に取り組み、尾崎統と尾崎ヴァレリーがN-TIMSACのモデル同定計算手法と最適制御計算手法のさらなる効率化に取り組んだ。主に統計数理研究所（尾崎研究室）に年数回集まり計画の進行状況を確認し調整、議論した。

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

1) Haggan-Ozaki V., Ozaki T., Toyoda Y. (2006) , "RBF-ARX modeling for Prediction and Control", Proceedings of the 14th IFAC Symposium on System Identification, 1210-1215

2) Toyoda Y., Ozaki T. and Nakano K. (2006) "Application of Nonlinear Model-based Predictive Control Method to the SCR Control System for NOx Reduction of Combined Cycle Power Plant", Meausurement and Control, vol.45, No. 10 (in Japanese)

3) Shioya H., Kamei S., Toyoda Y., Ozaki T., Peng H., Nakano K. (2006) "Application of RBF-ARX based Nonlinear Predictive Control to NOx Decomposition Process in Thermal Power Plants", The Thermal and Nuclear Power, vol. 57, 200-205, (in Japanese)

4) V.Haggan-Ozaki, T.Ozaki, Y.Toyoda (2007) "An Akaike State Space Controller for RBF-ARX models", to appear in IEEE Transactions on Control Systems Technology

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究参加者一覧
氏名	所属機関
石井　忠司	合資会社次世代技術
Valerie Haggan Ozaki	上智大学
豊田　幸裕	新居浜工業高等専門学校