昭和601985)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

60−共研−47

専門分類

8

研究課題名

感動の国際比較方法に関する研究

フリガナ

代表者氏名

ハヤシ チキオ

林 知己夫

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

名誉教授

職  名

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

7 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

諸外国で行なわれた歌舞伎観客アンケート調査データの分析を通して,日米及び諸外国の感動の構造を比較する普偏的方法を研究し,あわせて,日本を理解させるための客観的基礎情報を得ることを目的とする。


これまでに海外で公演された歌舞伎のアンケート調査のうち1972年ロンドン,1982年ワシントン,ノックスビル,ニューヨーク,1985年ワシントン,ニューヨーク計6都市の3655サンプルの回答のコーディングをおこないデータを入力した。感想をフリーアンサーで回答させたものはキーワードを抽出した。
これにより,クロス集計,パタン分類の数量化などの分析をおこなった,各都市で観客層に差もあり,又,1972年ロンドンに比べ1985年アメリカでは歌舞伎に対する知識も高まりこれにともなうと思われる変化もみとめられる。
気に入った演目,気に入った要素,女方,声などの感想についてのパタン分類では演目と他の感想との特別の関係はみられず良くない評価の感想のみ他の要素とは別にあらわれてくることがわかった。これらの性別,年令,職業などフェイスシート項目とその関連など,さらに分析をすすめる。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

これまでに行なわれた観客調査のうち,日本,アメリカ,イギリスにおいて集められた個得データをコンピュータに入力し,分析する。この詳しい構造分析の結果と過去に集計されている西ドイツ,フランス,ポルトガル,オーストリアの結果をもとに討論し,分析しなおし,この過程を通して,新しい視点に立つ分析方法を開発するとともに,データを通しての説得性ある情報をとり出す。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石澤 秀二

桐朋学園大学

岩男 寿美子

慶應義塾大学

河竹 登志夫

早稲田大学

高師 昭南

武蔵野美術大学

鈴木 達三

帝京平成大学

林 文

東洋英和女学院大学