平成7（1995）年度　共同研究集会実施報告書

課題番号	7−共研−4			専門分類		3
研究課題名	時系列解析の理論と応用
フリガナ 代表者氏名	コンドウ　マサオ 近藤　正男			ローマ字
所属機関	鹿児島大学
所属部局	教養部
職　　名	助教授
所在地
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配分経費	研究費	0千円	旅　費		0千円		研究参加者数	37　人

研究目的と成果（経過）の概要

近年、時系列解析に関する研究においては、理論と応用が多方面にわたり、大きな進展をみせている。本研究会では、この方面で多大な成果を上げている統計数理研究所や、工学、経済学、自然科学等の種々の応用分野の研究者との意見交換を通じ、この分野の研究の進展を計ることを目的とする。


本共同研究集会は、平成7年11月13日と14日に開催され、9件の講演が行なわれた。これらの講演は、理論と応用の両面にわたっており、しかも内容の深いものであった。おおまかに、要約すると、次の通りである。
1､ 木材価格時系列の確率モデル
2､ 時系列のスペクトル密度関数の非線形関数の積分に関する推定と仮説検定
3､ possibly-nonstationary 時系列間の因果関係とその統計的推測
4､ 自己組織型の平滑化モデル
5､ Self-ORganizing TIme Series Modelを用いた時変周波数の解析
6､ 連続時間モデルの時系列解析への応用
7､ 光学赤外線望遠鏡ドーム内気温予測のためのデータ解析
8､ 経済時系列の非対称性と同時転換自己回帰モデル
9､ 日本のマクロ経済時系列間の因果性(causality)の統計解析
以上の講演に参加者から活発な議論が行われ、さらに内容が深められたように思われる。また、今後解決されるべき問題の提起もあり、これらが時系列解析をいっそう発展させるものと確信する。
本研究集会「時系列解析の理論と応用」と「理工学における不規則現象の解析方法とその応用」とを連続して開催する運びとなった。本研究集会へ40名の参加者があり、諸分野との研究者との人的な交流も深まり、極めて有意義であった。
〔研究会の場合　開催期間：11月13日〜14日　開催場所：統計数理研究所講堂〕

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

研究参加者一覧
氏名	所属機関
荒畑　恵美子	統計数理研究所
石黒　真木夫	統計数理研究所
尾形　良彦	統計数理研究所
岡本　雅典	福山大学
尾崎　統	統計数理研究所
小滝　光博	広島大学
柿沢　佳秀	北海道大学
勝浦　正樹	名城大学
刈屋　武昭	一橋大学
川崎　能典	統計数理研究所
北川　源四郎	統計数理研究所
国友　直人	東京大学
酒井　英昭	京都大学
茂野　洋志
竹内　惠行	大阪大学
田中　勝人	一橋大学
田中　稔	専修大学
谷口　正信	大阪大学
田村　義保	統計数理研究所
張　国強	大阪大学大学院
佃　良彦	東北大学
豊岡　康行	福島大学
中野　純司	統計数理研究所
中村　博和	佐賀大学
西尾　敦	明治学院大学
樋口　知之	統計数理研究所
藤井　光昭	大学入試センター
細谷　雄三	東北大学
前川　功一	広島大学
宮里　義彦	統計数理研究所
Yao　Feng	香川大学
矢島　美寛	東京大学
山本　拓	一橋大学
吉田　朋広	東京大学
和合　肇	新潟大学
渡辺　則生	中央大学