平成142002)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

14−共研−1015

専門分類

7

研究課題名

喘息発作の環境因子によるモデル

フリガナ

代表者氏名

シミズ サトル

清水 悟

ローマ字

SHIMIZU, Satoru

所属機関

東京女子医科大学

所属部局

医学部・衛生学公衆衛生学(1)

職  名

助手

所在地

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研究目的と成果(経過)の概要

喘息発作発現に影響を及ぼすと考えられる諸因子(気象、大気汚染物質等)と喘息発作による受
診数との関係を、時系列解析により、その関係を明らかにしようとした。ことに,気象と大気汚染
物質との関係から、大気汚染物質環境濃度の時空間的変動を予測しようとした。
 複数年にわたり観察された夜間急病センターの喘息受診数と気象因子(気温、湿度、水蒸気圧、
気圧、風速等)及び大気汚染物質(二酸化硫黄、窒素酸化物、粒子状物質、オゾン等)環境濃度と
の関係を時系列解析の手法を用いて検討した。
 喘息発作と大気汚染物質の関係を,汚染質因子のトレンドの変化率[ri(n)]すなわち,
ri(n)=Δti(n)/ti(n-1)
が影響するというモデルで,週平均及び日平均の場合に分けて検討してきた。
 本年度は変化率に替えて,トレンドの一次階差及び対数変換を行った場合のモデルで汚染質の環境濃
度と喘息発作受診の関係を検討したが,トレンドの一次階差及び対数変換を行った場合のモデルの方が
良い結果が得られた。
 さらに,喘息発作受診に影響する因子として,汚染質及び気象条件の原時系列,トレンド及びトレン
ドの変化率の組み合わせから,最も良いモデルを検討した。その結果,一酸化窒素の変化率と気象要因
の組み合わせが,最も良いモデルであることが明らかになった。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

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研究参加者一覧

氏名

所属機関

石黒 真木夫

統計数理研究所

Md. Moshiur Rahman

Jahangirnagar University