平成122000)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

12−共研−2041

専門分類

7

研究課題名

相関のある競合死因に基づく寿命短縮の構造に関する研究

フリガナ

代表者氏名

ノダ カズオ

野田 一雄

ローマ字

Noda, Kazuo

所属機関

明星大学

所属部局

理工学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

X線被曝マウスの終生飼育データおよび対照群として非照射マウスによるそれら2群につ
いて解析した。発生したがんによる死因ががんの種類によって競合することから、着目する死因の
みが単独に作用したとする寿命のimplicitなモデルを設定することが基本となる。その場合,こ
れまでの一般の研究が,競合死因の影響が独立に働くとする仮定を置くことが伝統的な取り扱
いである。この仮定は通常の現実場面では不自然であるため、本研究では,この仮定を外し,競合
死因の影響の間に相関関係を置くモデルとして、Marshall-Olkin型の多次元ワイブル分布族
を設定し(ワイブル分布がデータに適合することは、これまでの研究で確認ずみ),寿命短縮の構造を明らかとす
 解析には、着目する死因に影響を受ける寿命と他の死因に影響を受ける寿命との2次元ワイブル分布
からimplicitな分布を導き、これらのパラメータを推定した。相関に関係するパラメータを0と置く帰
無仮説の検定として,とくに着目する死因が白血病の場合に有意差が観られた。処理群(X線照射)と
対照群との平均寿命の差の有意差検定では,着目する死因が白血病,がん以外の死因に有意差が観
られた。また、競合死因に相関をおく場合と独立とする場合の有意差検定を試み、多くの死因について有意差が観られた。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

(1)Analysis of Survival Data under Dependent Competing
Causes of Failure,Proceedings of 10th International
Symposium on Applied Stochastic Models and Data Analysis
(2001)(Accepted).
(2)Testing the Differences of Mean Life Spans under
Dependent Competing Risks,Bulletin of ISI,53rd Session,
Contributed Papers(2001)(Submitted).

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

清水 由起子

放射線影響研究所

鈴木 和幸

電気通信大学

三野 大来

順天堂大学

宮岡 悦良

東京理科大学

村上 征勝

統計数理研究所