平成122000)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

12−共研−2046

専門分類

8

研究課題名

問題解決能力のパフォーマンス・アセスメントによる測定

フリガナ

代表者氏名

ヒライ ヨウコ

平井 洋子

ローマ字

Hirai, Yoko

所属機関

東京都立大学

所属部局

人文学部

職  名

講師

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

現在のところ、分析的思考や批判的思考、問題発見・解決能力などの高次の思考能力は、心理学の実
験室的な課題や一部の知能検査で測定される以外、一般的な測定方法はあまり確立されていない。パフ
ォーマンス・アセスメントは従来のペーパー試験と異なり、現実的・日常的な課題を実際に遂行する中
で能力や資質を評価しようとする方法である。高次の思考能力の測定に適した課題を日常的な文脈で提
示することが可能であり、有望な測定方法といえる。しかし測定は評定者による主観的評価にならざる
を得ず、評価者内誤差、評定者間誤差、質的変数、欠測値の多い測定デザインなど、測定論的には種々
の問題をかかえている。
 本年度は、大量の資料を被験者に与え、そこから情報を読み取ったり、自分の考えを構成させたりす
る課題を実施した。また、基準変数として学校での学習活動に関する自己評価を調べ、それらの間の関
連を探った。データはまだ解析途中であるが、その結果の一部を添付する。今後は、基準変数として批
判的思考能力の課題や論理課題、知的能力検査などを実施して妥当性を検討するほか、評定者側の要因
を操作し、どのような採点基準がどのような採点につながるか(変数の持つ情報、評定の安定性など)
について検討する予定である。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

平成13年度の行動計量学会において発表し、また論文としてまとめて投稿するように準備をすすめている。
関連論文
平井洋子・椎名久美子・柳井晴夫2001文系向き総合論述問題による能力測定の試み 大学入試センター
研究紀要No.30 1-20.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

酒井 健

東京都立大学

土屋 隆裕

統計数理研究所