平成61994)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

6−共研−92

専門分類

8

研究課題名

人口動態・家族動態に関するコウホート分析

フリガナ

代表者氏名

ナカムラ タカシ

中村 隆

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

少子化や未婚率の上昇が注目を集めているが、その実態や背景に関する科学的で組織的な考察を欠けている。議論の混乱の一因は、時代・年齢・コウホート効果の弁別が従来困難だった点にある。本研究の目的は、ベイズ型コウホートモデルを用いて人口動態・家族動態に関する諸データを分析することにより、これらの効果を弁別し、さらに今後の婚姻率や出生率の動向をも予測しようとすることである。


本研究の目的は、ベイズ型コウホートモデルを用いて人口動態・家族動態に関する諸データを分析することにより、議論の混乱の一因となっている年齢・時代・コウホート効果を弁別し、現在注目を集めている婚姻率や出生率の動向を把握・予測することである。
本年度は、共同研究者と合計4回の会合(94年5月、95年3月(2回))をもち、共同研究をすすめた。 具体的には、以下のことを行なった。
1.少子化や未婚率の上昇、結婚観・離婚観、男女の性別役割分業観の変遷に関する諸仮説を網羅的に収集し、計量分析による検証が可能な仮説群に再構成した。さらに、その中から時代・年齢・コウホート効果の弁別問題に関わる仮説を抽出した。
2.人口動態・家族動態に関する行政統計を収集し、また関連する意識調査データを系統的に収集した。
3.収集したデータをベイズ型コウホートモデルにより分析した。
4.諸変数の分析結果について、「団塊の世代」以降のコウホート効果の大きさの変遷、1975年以降の時代効果の変化について検討した。
5.現在の20歳代のコウホートの今後の未婚率や出生率の予測を試みた。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

(1)少子化や未婚率の上昇、結婚観・離婚観、男女の性別割分業観の変遷に関する諸仮説を網羅的に収集したうえで、計量分析による検証が可能な仮説群に再構成する。そのなかから時代・年齢・コウホート効果の弁別問題に関わる仮説を抽出する。(2)人口動態・家族動態に関する行政統計を収集する。また関連する意識調査データを系統的に収集する。(3)これらデータをベイズ型コウホートモデルにより分析する。とくに、「団塊の世代]以後のコウホート効果の大きさ、1975年以降の時代効果の大きさと年齢効果の逓減傾向に注目する。(4)これらをふまえて、現在の20歳代のコウホートの今後の未婚率や出生率の動向についての予測を試みる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

海野 道郎

東北大学

長谷川 公一

東北大学