平成91997)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

9−共研−51

専門分類

5

研究課題名

大自由度系の動的複雑さの研究とその応用

フリガナ

代表者氏名

イバ ユキト

伊庭 幸人

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

助手

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

大自由度力学系の動的複雑さを計算機シミュレーションにより研究する。


大自由度の力学系の性質を結合写像などを利用して研究した。大自由度な結合写像にノイズを加えるとミルナーアトラクターに収斂することを計算機実験によって示した。
また雲、気象に対して"ミニマムモデル"を構成し、その動力学を調べた。これにより、雲の形態が地表温度と湿度によって変り得ることを示し、層雲・積雲・積乱雲・層積雲などを分類し、相図を得た。これらの結果をまとめ論文として発表した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

K. Kaneko,Dominance of Milnor Attractors and Noise-induced Selection in a Multi-attractor System, Phys. Rev. Lett., 78 (1997) 2736-2739.
T.Yanagita, K.Kaneko, Modelling and Characterization of Cloud Dynamics Phys.Rev.Lett.,78:4297-4301(1997).


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

大自由度の力学系の性質を結合写像などを利用して研究する。また、生物・雲・流体などの複雑なシステムに対して“ミニマルモデル”を構成する方法により研究をすすめる。これらを通じて、複雑なシステムに対するモデル作りの方法論をうちたてるのが最終的な目標である。これらのテーマを研究するためには十分な計算資源、データの統計処理・可視化技術が必要であり、統計数理研究所との協力が必要と思われる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

金子 邦彦

東京大学

柳田 達雄

北海道大学