平成23（2011）年度　一般研究２実施報告書

課題番号	23−共研−2062		分野分類			統計数理研究所内分野分類			h
						主要研究分野分類			1
研究課題名	共分散構造モデルのロバスト統計
フリガナ 代表者氏名	エグチ シントウ 江口 真透				ローマ字		Eguchi Shinto
所属機関	統計数理研究所
所属部局	数理・推論研究系
職　　名	教授
配分経費	研究費	40千円		旅　費		107千円		研究参加者数		4　人

研究目的と成果（経過）の概要

この共同研究では共分散構造モデルに焦点を当てロバスト統計の観点から研究を推進したい．従来，多変量解析の中で主成分分析や独立成分分析についてはロバスト統計は色々な視点から研究が成されているが共分散構造モデルについては未だ決定的な方法論の開発はされていない．この共同研究ではべきエントロピーに基づく方法論を提案してその理論的整合性と実際のデータ解析への有用性を追求したい．

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

以下の論文がテーマに関連するものである．

・Projective power entropy and maximum Tsallis entropy distributions. S. Eguchi, O. Komori and S. Kato. Entropy 13, 10 (2011) 1746-1764. [online]
・ Entropy and divergence associated with power function and the statistical application. S. Eguchi and S. Kato. Entropy 12, 2 (2010) 262-274
・Yanagihara, H. & Fujisawa, H. (2012). Iterative bias correction of the cross-validation criterion. Scand. J. Stat., Vol. 39 (1), 116-130.
・Yanagihara, H. (2012). A non-iterative optimization method for smoothness in penalized spline regression. Stat. Comput., Vol. 22 (2), 527-544.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

平成24年3月に研究会を開いた．今日分散構造分析の最近の動向についてサーベイをし，研究の方向について幾つかのテーマを検討した．今回はメンバーによる意見交換を主な目的にして，次回の研究集会の開催について件とした．

研究参加者一覧
氏名	所属機関
小森 理	統計数理研究所
柳原　宏和	広島大学
若木 宏文	広島大学