平成292017)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

29−共研−1003

分野分類

統計数理研究所内分野分類

a

主要研究分野分類

4

研究課題名

固体地球科学のシミュレーションモデルと観測データに適用可能なデータ同化法の開発

フリガナ

代表者氏名

ナガオ ヒロミチ

長尾 大道

ローマ字

Nagao Hiromichi

所属機関

東京大学

所属部局

地震研究所

職  名

准教授

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

データ同化は、地震学においても断層すべりのシミュレーションモデルに対するGPSデータ同化や地震活動データ同化などの研究が進展しつつあるが、これまでの研究は比較的小自由度の問題に対する既存の同化手法の適用にとどまっていた。本課題では、データ同化手法に詳しい気象学・統計科学の研究者とモデル・観測データに詳しい固体地球科学の研究者が共同研究を行うことにより、大自由度モデルや強非線形性を持つモデルに適用可能なデータ同化手法の開発を行うことを目的とする。平成29年度は、(1)新しい4次元変分法に関する研究、および(2)GNSSデータ同化に関する研究について、成果が挙がった。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Ito, S., H. Nagao, T. Kasuya, and J. Inoue (2017), Grain growth prediction based on data assimilation by implementing 4DVar on multi-phase-field model, Science and Technology of Advanced Materials, 18, Issue 1, 857-869, doi:10.1080/14686996.2017.1378921

Fukuda, J. (2018), Variability of the space-time evolution of slow slip events off the Boso Peninsula, central Japan, from 1996 to 2014, Journal of Geophysical Research: Solid Earth, 123, 732-760, doi:10.1002/2017JB014709.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

アンサンブルカルマンフィルタを用いたスロースリップイベント発生域の摩擦特性およびすべり発展推定の推定手法,平成29年7月14日,東京大学地震研究所,15名

火山噴火モデルに対するデータ同化手法,相似地震活動に基づくプレート間すべりの時空間変動の逆推定手法の検討,平成30年3月29日,東京大学地震研究所,15名

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

伊藤 耕介

琉球大学

岩田 貴樹

常磐大学

小屋口 剛博

東京大学

庄 建倉

統計数理研究所

鶴岡 弘

東京大学

中野 慎也

統計数理研究所

福田 淳一

東京大学