平成4（1992）年度　共同研究実施報告書

 

課題番号

4−共研−36

専門分類

4

研究課題名

残差が逆ガウス型分布に従う線形回帰の研究と交通工学への応用

フリガナ

代表者氏名

カネフジ　コウジ

金藤　浩司

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

統計科学情報センター

職　　名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅　費

0千円

研究参加者数

3　人

 

 

 

研究目的と成果（経過）の概要

与えられた旅行時間に対する旅行距離の観測データは、交差点密度別に層別することにより旅行時間に対する交差点密度の影響が平均的側面とばらつきとしての側面とで、残差が逆ガウス型分布に従う線形回帰モデルである程度認識された。本研究では原点未知の３母数逆ガウス型分布を撹乱項の分布として仮定して交差点密度のみならず車線数別に旅行時間を考察する。


原点未知の対数正規分布（３母数対数正規分布）を無名数母数λを導入し、（1 ／λ）log （1 ＋λ（Ｘ−μ）／σ）〜Ｎ（０ ，１）なる確率変数Ｘの従う分布として定義した。母数（μ，σ，λ）の最尤推定量を、また推定値を求めるためのアルゴリズムを示した。同様の考え方に基づいて３母数逆ガウス型分布についても考察し、定められた走行距離に対する旅行時間への信号交差点密度および車線数がどの様に影響するかを実測データにより検討した。

 

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

Iwase, K. and Kanefuji, K. (1992) Estimation for 3-parameter inverse Gaussian distribution with unknown origin. Technical Reprot No. 92-D4, Hiroshima University, Faculty of Engineering. Department of Applied Mathematics.
Iwase, K. and Kanefuji, K. (1993) Estimation for 3-parameter lognormal distribution with unknown shifted origin. Statistical Paper(to appear)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

１）旅行距離に対する各旅行時間のデータを交差点密度および車線数で層別する。２）原点未知の逆ガウス型分布の母数推定のアルゴリズム開発。３）層別された各データに基づく回帰母数の推定。
２）に関した研究においては統計数理学の多くの知識が必要とされ統計数理研究所員との共同研究がふさわしい。また、上記１）および３）の実行においては研究代表者および共同研究者の設備の利用の互換性が要求される。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

岩瀬　晃盛

広島大学

浦野　隆

建設省土木研究所