平成61994)年度 共同研究集会実施報告書

 

課題番号

6−共研−7

専門分類

5

研究課題名

逆問題とその周辺

フリガナ

代表者氏名

キシダ クニハル

岸田 邦治

ローマ字

所属機関

岐阜大学

所属部局

工学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

16 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

最近、人工知能、ニューラルネット、ファジー、カオス等のキーワードで代表されるテーマと関連して、システムの同定と制御、予測の研究が盛んに行われています。しかし、目先の成果や応用を急ぐあまり、われわれは理論的基礎を学ぶのを怠りがちです。このような観点から「来るべき時代に対応できる視点」を持ち、逆問題に関する「理論的基礎固め」を行い、さらに、他分野の研究者とも相互交流を深めることを本研究会の目的とする。


研究会は8月8日から10日の3日間、「逆問題」という視点より、13件の研究成果の報告があった。参加人数は40乃至50名程度で、広範囲の分野の方が集まっておられ、活発な質疑応答があった。発表テーマは以下の通りである。
情報の縮約とシステム同定、BWRプラントの異常診断における逆問題、原子力船「むつ」の動特性同定実験:自己回帰モデルを用いた「海・船・原子炉プラント」の解析、適応学習ニューラルネットワークを用いた原子炉の異常診断、ランダムデータ処理へのニューラルネット応用と逆問題、非線形システム同定に於ける情報幾何の方法とその応用、統計モデルに基づく逆問題の取扱いと数値計算法、特異値分解による状態空間モデルの同定、資源探査における逆問題、地下水中ラドン濃度推定法システム、脳における逆問題の課題、液体の分子動力学と冷中性子散乱、統計的データ解析とニューラルネットワークの利用と多分野にわたる内容が報告された。
逆問題と言う統一した視点から活発な意見交換が行われた。次年度も本研究会の開催を希望する意見が多く出された。確率的な逆問題、情報量基準を意識した逆問題、情報幾何、ニューラルネットが今後のキーワードとなりそうである。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

石川 信行

日本原子力研究所

岡部 政之

(株)オプトピアン

片山 徹

京都大学

兼本 茂

(株)東芝

北村 正晴

東北大学

金野 秀敏

筑波大学

鈴木 勝男

日本原子力研究所

鈴土 知明

日本原子力研究所

武内 豊

(株)東芝

田村 義保

統計数理研究所

鍋島 邦彦

日本原子力研究所

林 光二

日本原子力研究所

福西 宏有

(株)日立製作所

森島 信弘

京都大学

山田 澄

摂南大学