平成27(2015)年度 一般研究2実施報告書
| 課題番号 | 27−共研−2009 | 分野分類 | 統計数理研究所内分野分類 | a | ||||||
| 主要研究分野分類 | 4 | |||||||||
| 研究課題名 | 重力波観測データの解析手法の確立 | |||||||||
| フリガナ 代表者氏名 | マノ シュウヘイ 間野 修平 | ローマ字 | Mano Shuhei | |||||||
| 所属機関 | 統計数理研究所 | |||||||||
| 所属部局 | 数理・推論研究系 統計基礎数理グループ | |||||||||
| 職 名 | 准教授 | |||||||||
| 配分経費 | 研究費 | 40千円 | 旅 費 | 58千円 | 研究参加者数 | 5 人 | ||||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| 重力波とは時空のゆがみが横波として光速で伝播するものである.昨年,一般相対性理論の予言からほぼ1世紀を経て,米国の重力波干渉計がブラックホール連星の合体による重力波の直接検出に成功した.今年の3月末から4月中旬にかけて,日本の重力波干渉計であるKAGRAも試験運転を行い,本研究の参加者も観測作業に参加した.重力波望遠鏡の原理は,2つの自由質点の間の距離の変動をレーザー干渉計により位相変化として精密に測定するものである.重力波観測は物理測定の中でもとりわけ統計学的課題が多く存在する.その理由は,重力波観測では,現象を観測者が把握,制御することが非常に困難なことにある.それらの観点を追求し,新しい解析手法を確立することが本研究の目的である.成果は多数あるが,特に,本研究の参加者が複数関わり,論文出版されたものに,重力波干渉計の背景雑音の非ガウス性をRayleigh分布をStudent-t化した分布により定量化したものがあり,KAGRAのモニタに実装された. | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
| 論文発表 | 
| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
| 開催していない. | 
| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 伊藤 洋介 | 東京大学 | 
| 田越 秀行 | 大阪大学 | 
| 中村 康二 | 自然科学研究機構 国立天文台 | 
| 端山 和大 | 大阪市立大学 |