平成7（1995）年度　共同研究集会実施報告書

課題番号	7−共研−9			専門分類		5
研究課題名	空間統計とその周辺の確率論
フリガナ 代表者氏名	オガタ　ヨシヒコ 尾形　良彦			ローマ字
所属機関	統計数理研究所
所属部局	調査実験解析研究系
職　　名	教授
所在地
TEL				FAX
E-mail
URL
配分経費	研究費	0千円	旅　費		0千円		研究参加者数	24　人

研究目的と成果（経過）の概要

日本における確率論研究者と統計学の守備範囲はそれぞれ意外に狭く、その溝は大きい。これを埋めるためには応用に基づいた研究対象を共に討論することが期待される。


日本における確率論研究者と統計学研究者の守備範囲はそれぞれ意外に狭く、その溝は大きい。これを埋めるためには応用に基づいた研究対象を共に討論することが期待された。確率論（エルゴード論関係中心）、統計科学（空間統計中心）、応用（地震活動、画像等）の参加を得て上記の表題の研究会を開催した。発表は点過程、点配置、幾何確率、フラクタル、確率場などのテーマを掲げることによって共通の議論と対話が進み、この様な境界領域交流の礎となり得たと思う。話題提供者は以下の通りであった。
郭　振棋（総研大）余震活動の時間・空間・マグニチュードの統計的経験則の相互関係
種村正美（統計数理研究所）異方性をもつ粒子集団の空間統計
池田　諭 （広島大学）Packing次元と測度次元について
吉田　明夫（気象研究所）地震活動のクラスタリング 相関、移動、テレコネクション
伊藤　俊次（津田塾大学）　平面準周期タイリングとその応用
磯川　幸直（鹿児島大学）　双曲空間のランダムな分割とランダムパッキング
尾形　良彦（統計数理研究所）マルコフ連鎖モンテカルロ積分と空間ベイズ統計
中田　寿夫（広島大学）クッキーカッター集合のハウスドルフ次元について
David Vere-Jones（ニュージランド、ヴィクトリア大学）On fractal models for point processes
徳永　隆治（筑波大学）　フラクタル画像符号化法
伊東　敬祐（神戸大学）　地震の時空間分布のモデルと予測可能性
間瀬　茂（広島大学）ギブス点過程モデルに対する最大疑似尤度推定量の漸近正規性
高橋　陽一郎（京都大学）ポアソン場の相互絶対連続性と情報幾何
馬場　良和（静岡大学）高木関数の自己相似性とランダムウォーク
〔研究会の場合　開催期間：12月18〜20日　　　開催場所：統計数理研究所　　〕

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

Y. Ogata, Markov chain Monte Carlo integration and its application to the likelihood computation for Bayesian Models, Bull. Int. Inst., Vol. 54, Book 4.
Z. Guo and Y. Ogata, Correlation between characteristic parameters of aftershock distributions in time, space and magnitude, Geophysical Reseach Letters, 22

Y. Ogata, Markov chain Monte Carlo integration and its application to the likelihood computation for Bayesian Models, 50th Session of the ISI, 29 Aug.1995
郭 振棋，尾形 良彦, 余震活動とETAS点過程モデル, 日本統計学会・大会,1995年7月26日

研究参加者一覧
氏名	所属機関
池田　諭	広島大学大学院
磯川　幸直	鹿児島大学
石黒　兼嗣	静岡大学大学院
伊東 敬祐	神戸大学
伊藤　俊次	津田塾大学
井原　俊輔	名古屋大学
Vere-Jones David	ヴィクトリア大学
Guo　Zhenqi	?新昭和
久保　泉	広島大学
小林　久寿雄	富山大学
駒木　文保	統計数理研究所
高橋　陽一郎	京都大学
種村　正美	統計数理研究所
東崎　健一	千葉大学
徳永　隆治	筑波大学
中田　寿夫	広島大学大学院
中西　一郎	京都大学
野田　明男	浜松医科大学
馬場　良和	静岡大学
樋口　知之	統計数理研究所
Mark　V. Matthews	マサチューセッツ工科大学
間瀬　茂	東京工業大学
吉田　明夫	気象研究所