平成12（2000）年度　一般研究２実施報告書

課題番号	12−共研−2053			専門分類		9
研究課題名	生態学的データの統計的方法論
フリガナ 代表者氏名	オノヤマ ケイイチ 小野山 敬一			ローマ字		Onoyama, Keiichi
所属機関	帯広畜産大学
所属部局	畜産学部
職　　名	教授
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配分経費	研究費	0千円	旅　費		0千円		研究参加者数	3　人

研究目的と成果（経過）の概要

各種生態学的データについて,これまでに提案された様々な統計解析手法の
適用可能性を再検討するとともに,改めてデータ科学および生態学的な見地か
ら再構築を図るための方法論を検討することを目的とした。生態学で用いられ
る手法の評価について,ある程度の見通しが得られた。また,日本産アリ類の
定時間採集による地域の種構成の調査結果について,地域の生物多様性を推定
する方法について野外調査の実際もふまえた評価を行なった。球磨川アリ類調
査データ表について統計解析を行なう過程で,観測地点のサンプリング(とり
方)や抽出地域における総種数推定での問題点と,種優占度や環境要因との関
係を検証するために,対応分析法(数量化?類)他の適用を試み,その有効
性を確かめた。

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

1)緒方一夫。2001。アリ類による種多様性の測定と評価。湯川淳一編「昆虫の多
様性と環境保全に関する総合的アプローチ」pp.41-51。九州大学教育研究プログラ
ム・研究拠点形成プロジェクト成果報告書,2001。
2)Urano,S.&K.Ogata.2001.Testing time unit sampling of ants and the
estimation of species richness.Ecological Research(in prep.)
3)緒方一夫。1999。熱帯の農林生態系における生物多様性:アリ類の場合。九州大
学熱帯農学研究センター編「熱帯農林業における生物資源・環境の開発と保全に関す
る研究」pp.51-73。平成10年度研究開発推進経費報告書。
4)Ogata,K.,Y.Takematsu&S.Urano.1998.Species diversity of ants in
two urban parks(Hymenoptera,Formicidae).Bulletin of the Institute of
Tropical Agriculture,Kyushu University,21,57-66.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究参加者一覧
氏名	所属機関
大隅 昇	統計数理研究所
緒方 一夫	九州大学