平成101998)年度 共同研究B実施報告書

 

課題番号

10−共研−2

専門分類

2

研究課題名

計算アルゴリズムの確率モデル

フリガナ

代表者氏名

イトウ ヨシアキ

伊藤 栄明

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

領域統計研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

12 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

クィックソートについての確率モデル等、計算アルゴリズムについて確率モデルという視点からの解析は基本的である。ランダムパッキングの解析に用いる方法が、適用できることが分かってきている。主として探索のアルゴリズムについてランダムパッキングの解析に数理的方法を適用する新たな知見を得ることを目的とする。


クィックソートについての確率モデル等、計算アルゴリズムについて確率モデルという視点からの解析は基本的である。ランダムパッキングの解析に用いる方法が、適用できることが分かってきている。主として探索のアルゴリズムについてランダムパッキングの解析に数理的方法を適用することを考え、これについてフランスの研究者と共同研究を行ってきた。
2進探索木についての以前の研究を発展させ、3進探索木への適用を試み、数式処理ソフトを用いて調べた。2進探索木の場合ほど単純ではないが、興味ある規則が得られた。
考古学におけるメソポタミアのヌジ人名資料より系図を作成するアルゴリズムを作成した。これについての確率モデルを考え、人口推定の問題への利用をこころみた。確率モデルとして数理的な解析のできる形に理想化することを試みたが、まだ完成していない。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

ITOH, Yoshiaki, Oriented Graphs Generated by Random Points on a Circle The Institute of Statistical Mathematics Cooperative Research Report, 117, 1999.2

ITOH, Yoshiaki, Oriented Graphs Generated by Random Points on a Circle, International Workshop on Combinatorics and Statistical Sciences, 1998.7.21-23

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

2進探索木等の探索アルゴリズムの確率的な解析についての、P. Flajolet, J-Marc Steyaertは、世界的に有力な研究者であり、探索の問題に、本研究所において蓄積のあるランダムパッキングにおける解析の適用を試み、共同研究を行う。フランスの2名の研究者は来日の予定があり、その時期に研究討論を行う。 2進探索木の連続モデルは離散的な場合にくらべて解析しやすく、離散的なモデルについて行われてきた研究をさらに進展させることができると思われる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

Jean-Marc Steyaert

Ecole polytechnique

Philippe Flajole

INRIA

Calegari, Patrice

Swiss Federal Institute of Technology

種村 正美

統計数理研究所

Chedid, Fouad B

Notre Dame University Louaize

並木 誠

東京大学

前原 濶

琉球大学

間野 肇

埼玉大学

Mina, Jean G.

Notre Dame University Louaize

柳 アヤコ

トキワ松学園中学校・高等学校

Youssef, Sylvana H.

Notre Dame University Louaize