平成101998)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

10−共研−37

専門分類

4

研究課題名

対応分析とその周辺

フリガナ

代表者氏名

マエダ タダヒコ

前田 忠彦

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

助手

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

8 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

多変量質的データの構造解析手法である対応分析は,等価な手法が数量化3類,双対尺度法,等質性分析などの名で知られているが,近年これらの手法に関連して種々の興味深い性質を指摘した研究業績が輩出している。本研究では 1)対応分析関連技法を発展させた新たな解析手法の開発,2)これらの手法の数学的な性質について新たな展望を得ること,の2点を目的として研究を進める。


多変量質的データの構造解析手法である対応分析は,等価な手法が数量化3類,双対尺度法などの名前で知られているが,本研究では1)対応分析関連技法を発展させた新たな解析手法の開発,2)これらの手法の数学的な性質について新たな展望を得ること,の2点を目的として研究を進めた。
具体的には,前年度と同様,参加メンバーが対応分析をめぐる諸問題の近年の展開についての文献レヴューを行い対応分析とその周辺の話題についての研究動向に関する情報交換を行った他,参加者各自が以下のテーマを持ち寄り研究を行った。対応分析及び関連する多変量解析手法における制約付き問題,偏対応分析の理論と応用,対応分析におけるベイズ制約の利用,対応分析のいくつかの変形,対応分析(双対尺度法)における解の評価,社会調査データへの関連技法の適用研究。
以上の研究テーマに基づく研究は,通常の研究打ち合せを通じて議論を深め,下記の研究発表(論文,口頭発表等)にまとめられた。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

村田磨理子(1998)「自由回答法の分析?いくつかの事例について?」第66回日本
 統計学会報告集 121-122。1998年7月28日。
大津起夫(1998)「ベイズ制約を伴う対応分析法」第66回日本統計学会講演報告集
 376-377。1999年7月30日。
柳井晴夫・前田忠彦(1998)「偏多重対応分析の理論とその応用」第66回日本統計学
 会講演報告集 378-379。1999年7月30日
山田文康(1998)「双対尺度法における解の評価」第66回日本統計学会講演報告集
 441-442。1999年7月30日。
前田忠彦・柳井晴夫(1998)「偏多重対応分析の社会調査データへの適用」日本行動
 計量学会第26回大会 発表論文抄録集 415-416。1998年9月18日。
岩坪秀一(1998)「マルチウェイ・データの数量化法は有効な手法たりうるか」日本行
 動計量学会第26回大会 発表論文抄録集 417-418。1998年9月18日。
大津起夫(1998)「等質性分析と制約付き対応分析」平成10年度科研費基盤A(1)[
 課題番号10304005]「事前情報を持つ統計モデルの解析のための基礎理論とその
応用」シンポジウム、1998年12月3〜5日。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

前年度に引き続き,対応分析をめぐる諸問題の近年の展開についての文献レヴューを行い,対応分析とその周辺の話題についての研究動向を総括する。そのほかに,参加者各自が以下のテーマを持ち寄り研究を行う。対応分析及び関連する多変量解析手法における制約付き問題,対応分析における解の評価,対応分析の多相データへの拡張,対応分析と非線形主成分分析,対応分析のいくつかの変形,偏対応分析の理論と応用,関連技法の実データへの適用研究,等 豊富な関連文献が入手可能で,この分野での先進的な研究実績を持つ統計数理研究所の研究者と,同様の関心を持つ所外の研究者が緊密な連絡を保ち,アイデアを交換しながら研究を進めるためには,共同研究の形態によることが必要である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

岩坪 秀一

大学入試センター

大隅 昇

統計数理研究所

大津 起夫

北海道大学

土屋 隆裕

統計数理研究所

村田 磨理子

(財)統計情報研究開発センター

柳井 晴夫

大学入試センター

山田 文康

静岡大学