平成122000)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

12−共研−2019

専門分類

3

研究課題名

日次POSデータの価格反応モデル分析

フリガナ

代表者氏名

コンドウ フミヨ

近藤 文代

ローマ字

Kondo, Fumiyo

所属機関

筑波大学

所属部局

社会工学系

職  名

講師

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

研究目的:曜日変動と値下げ効果に焦点をあてた販売量を予測するための新しいモデルを用いて、12年度では牛
乳という一つのカテゴリーについて、実際のPOSデータを使って曜日変動および値下げ効果を抽出し、異なる店舗
間での類似性や差異について研究した。
研究経過:異なる店舗のPOSデータを分析することにより、ミルクカテゴリーの価格データと販売量データに関して
POSデータの特性を検証した。一つ目は多くの商品で経験的にいわれている価格関数の非線形性(S字型)が確
認されたことである。2つ目は、企業の意思決定の影響を受けて、POSデータにおいてデータ分布が途切れるセン
サーデータとなっている現象が散見された。例えば、新商品が棚に置かれたり、死に筋商品として棚から外された
りするのは常に起きる事である。これはゼロ販売量をどのように扱うかという問題に直結し、経験的に納得のいく結
果を得るには回帰モデルにおいても状態空間モデルにおいてもゼロ販売量を欠損値として扱うことが適切であると
いう結論に達した。また、商品の価格が無料になったりすることはなく、ある範囲を超える価格データは存在しない
ため、価格関数の非線形性が検証されない場合があることも推察された。第三は棚に置く個数を企業が決定し、そ
れによって販売量を制限される場合は、それが明らかな曜日変動としてPOSデータに反映されることが判明した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

統計数理研究所共同研究リポート
「統計数理、データマイニングと発見科学」

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

北川 源四郎

統計数理研究所