平成152003)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

15−共研−2038

専門分類

7

研究課題名

生物統計学における科学的証拠生成のための研究方法の改善

フリガナ

代表者氏名

フジイ ヨシノリ

藤井 良宜

ローマ字

Fujii Yoshinori

所属機関

宮崎大学

所属部局

教育文化学部

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

7 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究では、生物統計学における研究方法を改善するために、医療関係者と生物統
計学研究者との共同作業を進めることによって、現在必要とされる生物統計学的問題
を明らかにするとともに、よりよい科学的証拠の生成を進めるために必要な、新しい
研究デザインの開発やその統計的分析の方法などについて研究を行うことを目的とし
てきた。
 平成14年度からの継続で、平成15年度も医療関係者との共同作業を推進する上
で、宮崎医科大学公衆衛生学教室と連携して、定期的なセミナーを実施した。このセ
ミナーを通して、2群の比較におけるWilcoxon検定に対応した推定手法の必要性が明
らかになり、統計的手法の開発に取り組んでいる。その結果の一部は、科学研究費シ
ンポジュームにおいて口頭発表している。
 また、このセミナーをきっかけにスタートした、1万人規模のスクリーニング調査
についても、調査計画段階から研究に参加し、さまざまな問題の検討を行ってきたが、
その解析も終了し、現在学会誌に投稿中である。
 今年度は、11月に「医学、看護学分野における統計解析」というテーマで研究会
を実施し、統計調査やその解析においての問題点の議論を行った。この研究会におい
て、臨床研究における生物統計家の支援のあり方や内分泌かく乱物質に関わる調査に
おける欠損データや検出限界以下の測定結果の取り扱い、集団感染症における調査の
方法とその解析など、今後の検討課題となるテーマが出され、活発な議論が行われた。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

定期的なセミナーについては、以下のホームページで公開している。
 http://ph.med.miyazaki-u.ac.jp/c/seminar.htm
研究会「医学、看護学分野における統計解析」の内容については、以下のホームペー
ジで公開している。
 http://www.miyazaki-u.ac.jp/~yfujii/Conference/MMNC2003.html
学会発表等
藤井良宜 The relationship between Wilcoxon test and Mantel-Haenszel procedure.
科学研究費「複合リスク評価を目的とするグラフィカルモデリング技法の開発と応用」
による第5回博多シンポジューム

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

加藤 貴彦

宮崎医科大学

ジョン B. コローン

財団法人 放射線影響研究所

中尾 裕之

宮崎医科大学

比江島 欣慎

山梨大学

藤澤 洋徳

統計数理研究所

柳本 武美

統計数理研究所