昭和631988)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

63−共研−88

専門分類

8

研究課題名

パレート・ジーニをめぐる統計的諸問題

フリガナ

代表者氏名

タグチ トキオ

田口 時夫

ローマ字

所属機関

東京経済大学

所属部局

経済学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

パレートやジーニが直面した統計的集団現象は決して解消された訳ではない。又それに対する統計解析も方法も確立された訳でもない。寧ろ税制改革の是非を論ずる基準となる不平等性や,地価高騰をもたらす過密過疎現象として益々現実性を強めているのである。本研究はこうした実状に基づいて,この分野での統計的解析システムを一層明確にしようとするのである。


昨年度は,ジーニの平均差統計量とその類の諸統計量を中心に検討し,其等々線形構造をもつ集団の記述と解析に適することを解明した。
本年度は,ジーニの集中度係数とその類の諸統計量を中心に検討した結果,比の種の統計量は非線形構造をもつ集団の記述と解析に適することを確認した。ここで非線形構造というのは特に定弾力性をもつとみなされる分布族であり,パレート分布やジブラ分布に代表されるものである。
その結果弾力性係数の測定に有効な統計量を得る事が出来,それをデータ解析によって確認した。その結果は,理論的な部分について,
「集中多様体と集中解析のシステム(II)−相対的ベクトル積率と非線形集中統計量−」
統計数理第36巻第2号(1988)に集括した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

代表者は,従来から行っている本題についての研究の継続として主として,法人・個人企業統計及び国勢調査資料を通じて,経済現象を通じて本研究を継続する。豊田助教授も同様な現象を主対象とし,代表者の方法論研究を利用する観点の下で研究する。牧野教授は,方法論を工学部門に,又松原教授はそれを社会現象に対して適用することの是非について検討する。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

豊田 敬

法政大学

牧野 都治

東京理科大学

松原 望

東京大学