平成51993)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

5−共研−59

専門分類

7

研究課題名

適度な運動と健康教育を中心とした健康増進運動とその効果の把握に関する研究

フリガナ

代表者氏名

マチダ カズヒコ

町田 和彦

ローマ字

所属機関

早稲田大学

所属部局

人間科学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

数十年後の日本は人類がかって経験しなかった超高齢化社会を迎える。そのため、抜本的な保健活動の改革と年をとっても元気で生きがいのある生活を送れるような活動を推進する必要がある。これらの目的のために、基礎体力の向上、食生活の改善、余暇の過ごし方などの健康指導を中心とした住民運動を推進する調査を企画した。


目的:数十年後の日本は人類がかつて経験しなかった超高齢化社会を迎える。そのため、抜本的な保健活動の改革と年をとっても元気で生きがいのある生活を送れるような活動を推進する必要がある。これらの目的のために、基礎体力の向上、食生活の改善、余暇の過ごし方などの健康指導を中心とした住民運動を推進する調査を企画した。
方法:調査対象者は埼玉県狭山市農村部の老人クラブ会員231名(男性117名 平均年齢72.9±4.6才、女性114名 平均年齢70.8±4.8才)とし、1993年7月下旬に狭山市内の各老人クラブ施設と保健センターに招集して、面接法によるアンケート調査、身体計測、血圧および採血を行い、一般臨床検査と好中球の貧食・殺菌機能を中心とする生体防御機能を調べた。
結果・考察:(アンケート調査)調査対象者の食品摂取状況はおおむね良好な傾向を示した。睡眠時間は7時間未満の人が約30%いたが、生活時間が規則的又はどちらかと言えば規則的と答えた人が全体の91.3%を示した。調査対象者の79.2%が日常何らかの運動を行っていた。もっとも多いのがゲートボールの45%で、以下散歩33%、自転車14.2%、舞踊13.1%の順であった。何らかの悩みがあると答えた人は全体の40.7%で、自分又は家族の病気などに関するものが大半を占めた。(好中球機能)貧食・殺菌能は全体的に良好であったが、加令とともに低下した。糖尿病やマラリアの既往を持つ人、喫煙者および悩みを持つ人では活性酸素産生能の有効性が損なわれている傾向が認められた。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

村山留美子・西城千夏・栗山孝雄・塚本和正・佐久間淳・高木廣文・町田和彦、適度な運動と
健康教育を中心とした健康増進運動とその効果の把握に関する研究(第1報 実態調査、第2
報 生理機能)、日本衛生学雑誌 49(1)、1994/4

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

第一年目は調査地域の現状を把握する目的で、各種面接調査(環境調査、運動・栄養調査、自覚調査、問診など)、10数項目からなる臨床生化学検査と生体防御検査、さらに、健康手帳(病気の記録と医療費の記録)の配布などを行う。
二年目以降は同一対象者に適度な運動、嗜好品を含めた適切な栄養指導を行い、それらの対象者の健康度の変化を一年目と同様な各種検査を行うことにより把握する。
これらを長期間(8−10年間)追跡調査することにより個人はもちろん、集団の疾病構造の変化や医療費の変化を調べる。このような膨大なデーターの解析は信頼の於ける統計の専門家の協力が不可欠である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

有倉 恵子

早稲田大学大学院

佐久間 淳

埼玉県立衛生短期大学

高木 廣文

統計数理研究所