平成242012)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

24−共研−1001

分野分類

統計数理研究所内分野分類

a

主要研究分野分類

2

研究課題名

集団免疫を高めるワクチン接種対象者のシミュレーションによる探索

フリガナ

代表者氏名

サイトウ マサヤ

斎藤 正也

ローマ字

Saito Masaya

所属機関

統計数理研究所

所属部局

データ同化研究開発センター

職  名

特任研究員

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

 ワクチンが設計されてから、ウィルスが当該地域に到達するまでの猶予は比較的短い。そのため、事前に住民にワクチンを配布することは困難であり、感染の進行とともにワクチンを配布するという対策を取らざるを得ない。本研究では、東京近郊のような鉄道で結ばれた地域を想定して、優先接種対象者を変えたシミュレーションを行い、対象毎の集団免疫の強化の度合を調べた。
 その結果、会社員、その他の住民という接種順序を取った場合が、非接種者に占める感染経験者の割合を最も下げることができて、5%以下に低下できることがわかった(非介入時の罹患率を30%に設定した場合)。
 この結果のまとめは、学術誌(PLoSOne)に投稿済みであり、現在査読中である。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

●学会発表
・斎藤正也, 樋口知之, 井元清哉, 山口類, 坪倉正治, 上昌広, 中田はる佳,宮野 悟,
「インフルエンザ介入政策における集団免疫を高めるワクチン接種対象群の選択」,
統計関連学会連合大会, 2012年9月10日〜12日, 北海道大学

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

開催なし

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

井元 清哉

東京大学・医科学研究所

樋口 知之

統計数理研究所

宮野 悟

東京大学・医科学研究所

山口 類

東京大学・医科学研究所