平成91997)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

9−共研−109

専門分類

8

研究課題名

人口動態・家族動態に関するコウホート分析

フリガナ

代表者氏名

ナカムラ タカシ

中村 隆

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

未婚率・離婚率・出生率などの統計データ、および結婚観・家族観・性別役割分業観などに関する意識調査データに対してコウホート分析を行ない、また欧米諸国の未婚率・離婚率・出生率に関するデータを収集・分析することによって、人口・家族動態の分野におけるコウホート分析の有用性を確立するとともに、これら諸データを総合的に分析するための統計分析モデルの開拓をめざす。


本研究の目的は、ベイズ型コウホートモデルを用いて人口動態・家族動態に関する諸データを分析することにより、議論の混乱の一因となっている年齢・時代・コウホート効果を弁別し、婚姻率や出生率の動向を把握・予測することである。
本年度も、共同研究者と通常時は通信手段により連絡をとりあうとともに、98年3月に会合をもって、分析結果について検討を行なった。具体的には、次のようなことを行なった。
1. 未婚率・離婚率・出生率等の人口動態に関するデータ、結婚観・家族観・性別役割分業観等の意識調査データ、欧米諸国の人口動態に関するデータ等について、最新のデータを追加して再分析を行なった。
2. 分析結果を整理し、既存理論との整合性の検証や新たな仮説の抽出を行なった。
3. 女性の労働参加率など追加分析すべきデータのリストアップを行なった。
4. 婚姻率や出生率の動向を予測するためのモデルの可能性について議論した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

[研究内容](1)未婚率・離婚率・出生率に関する国勢調査データや住民基本台帳データのコウホート分析結果、結婚観・家族観・性別役割分業観などに関する総理府・NHK等の意識調査データのコウホート分析結果、また欧米諸国の未婚率・離婚率・出生率に関するコウホート分析結果を比較・検討し、人口・家族動態に関する分析結果を整理する。(2)最新のデータを追加して再分析を行なう。(3)分析結果を踏まえて、既存理論との整合性の検証や新たな仮説の抽出を行なう。(4)必要なデータの追加や分析モデルの改良について検討する。[共同研究の必要性]コウホート分析を実施するためには、ベイズ型コウホートモデルを開発した統計数理研究者との共同研究が必要である。また、人口・家族動態の分析結果の解釈などについては、家族社会学、社会学、人口学の研究者の参加が必須である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

海野 道郎

東北大学

落合 恵美子

国際日本文化研究センター

小島 宏

国立社会保障・人口問題研究所

長谷川 公一

東北大学