平成23（2011）年度　一般研究２実施報告書

 

課題番号

23−共研−2023

分野分類

統計数理研究所内分野分類

d

主要研究分野分類

6

研究課題名

テキスト特性を規定する言語要素の計量的分析

フリガナ

代表者氏名

イシカワ ユカ

石川 有香

ローマ字

Ishikawa Yuka

所属機関

名古屋工業大学

所属部局

工学研究科

職　　名

教授

配分経費

研究費

40千円

旅　費

74千円

研究参加者数

3　人

 

 

研究目的と成果（経過）の概要

研究目的
本研究は、話し手・聞き手・指示対象を中心とした発話関与者に関する変数を手掛かりとして、テキストにあらわれる言語特徴を計量的に分析することにより、テキスト特性を示す客観的指標を明らかにしようとするものである。

研究経過
23年度における研究活動では、１）話し言葉、２）書き言葉のそれぞれに焦点をあてて、媒体別にテキストの分析を行った。
話し言葉における研究では、主に、英国語の対話コーパスを分析対象とした。話し手の年齢・性・社会階層を手掛かりとして謝辞表現の使用頻度の分析を行っている。
書き言葉を分析した研究では、主に、論文テキストや新聞テキストなど異なるテキスト・タイプを取り上げて比較している。
いずれの場合においても、固有のテクスト・ジャンルのみに出現する言語特徴に焦点をあてるのではなく、むしろ、高頻度使用語または語群を調査の対象とし、テキスト・タイプを手掛かりに、テキストにあらわれる語の振る舞いを分析している。

 

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

　１．『統計数理研究所共同研究リポート 280　計量的テクスト分析のための統計手法の研究』（詳しくはレポート発行欄参照）
　２．ISHIKAWA Yuka (2011) A Corpus-based Research on Thanks in British Dialogue, ICLLL 2011, pp.384-389.
　３. ISHIKAWA Yuka (2011) Bridging the Gap between General English and Academic English, in Weir, G., Ishikawa, S., & Poonpon, K. (2011) (Eds.) Corpora and Language Technologies in Teaching, Learning and Research (pp.87-94), University of Strathclyde Publishing.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

報告会および研究会
１．「言語研究と統計（非公開）」（平成23年度統計数理研究所共同利用研究プロジェクト 言語系共同研究グループ 合同研究経過報告会）
開催日時：9月22日（木）
場所：統計数理研究所（東京都立川市緑町 10-3）
全参加者：約10名（うち共同研究者1名参加）

２．「言語研究と統計2012」（平成23年度統計数理研究所共同利用研究プロジェクト 言語系共同研究グループ 合同研究発表会）
開催日時：3月7日(水)〜8日(木)
場所：統計数理研究所（東京都立川市緑町 10-3）
全参加者：約70名（うち共同研究者2名参加）

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

浅井 淳

大同大学

前田 忠彦

統計数理研究所