平成30(2018)年度 一般研究2実施報告書
課題番号 |
30−共研−2004 |
分野分類 |
統計数理研究所内分野分類 |
a |
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主要研究分野分類 |
3 |
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研究課題名 |
課題の親しみやすさに配慮した簡便で反復計測に頑健な脳機能計測法の開発 |
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フリガナ 代表者氏名 |
キクチ センイチロウ 菊地 千一郎 |
ローマ字 |
Kikuchi Senichiro |
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所属機関 |
群馬大学大学院保健学研究科 |
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所属部局 |
リハビリテーション学講座 |
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職 名 |
教授 |
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配分経費 |
研究費 |
40千円 |
旅 費 |
17千円 |
研究参加者数 |
3 人 |
研究目的と成果(経過)の概要 |
fNIRS(機能的近赤外線スペクトロスコピー)検査において、データの正確さの担保は当然であるが、認知課題に回答しやすい入力手段を工夫しつつ、疲労を軽減する配慮は大切である。対照課題中に休息をさせる負担軽減が、音声入力もしくはキー入力を用いたfNIRS検査にどの程度影響を与えるかを調べた。NeU社のWOT-100(10ch)を用いて健常成人13名にfNIRS検査を施行した。刺激課題は共通して不一致Stroop課題(例:赤色で「青」と書かれた文字の色を解答する)であるが、(1)入力手段が「音声」もしくは「キー」(2)対照課題に「相殺がない」(安静)もしくは「相殺がある」(それぞれあいうえお発声と単純なキー押下)の4通りの組み合わせを用いて、刺激課題中の酸素化ヘモグロビン波形積分値を比較検討した。被験者の主観的な難易度は4つの課題間で有意差がなかった。一方音声入力を用いた2つの課題間で2つのchにおいて有意差が認められた。入力手段による被験者の主観的な負担に差はないが、音声入力時の相殺の有無は結果に影響するおそれがある。この結果は音声入力とキー入力との解答による脳活動に差が認められなかったため、入力手段については任意に選定できるということ。しかしながら、音声入力の場合は発声による前頭前野の活動が大きいため、打ち消しの単純発生を省略することはできないことを示唆している。 |
当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) |
2018年11月8日〜10日に東京で行われた日本臨床神経生理学会学術大会内のポスターセッションで発表した。 |
研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 |
2018年7月4日18時に行われた自治医科大学精神医学教室集談会にて研究の概要を発表した。参加者は30名程度であった。 |
研究参加者一覧 |
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氏名 |
所属機関 |
土屋 賢仕 |
群馬大学大学院保健学研究科 |
三分一 史和 |
統計数理研究所 |