平成222010)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

22−共研−1002

分野分類

統計数理研究所内分野分類

a

主要研究分野分類

3

研究課題名

森林害虫によるナラ類枯損の状態空間モデリング手法を用いた解析

フリガナ

代表者氏名

ヤマナカ タカヒコ

山中 武彦

ローマ字

Takahiko YAMANAKA

所属機関

農業環境技術研究所

所属部局

生物多様性研究領域

職  名

主任研究員

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

ナラ枯れメッシュデータ(1km四方)を使って、ナラ林枯死の原因となっている害虫カシノナガキクイムシの個体群モデルを構築し、移動拡散過程を解明する。統計科学スーパーコンピュータシステムを利用して、粒子フィルタを用いたデータ同化のテストを行う。
今年度は、上野准教授に指導いただきMPIプログラミングによるモデルの高速化を試行し、シミュレーションモデルの実行を行った。また入力する風向・風速についてもフィルタリングを用いた平滑化が必要となったため、伊庭准教授・上野准教授から指導いただき、平滑化アルゴリズムの開発と大規模データ取り扱いのためのプログラミング技術を習得した。
実際の解析と取りまとめについては、3月11日の震災以来、スーパーコンピューティングシステムの断続的な停止と、打ち合わせの中止により実現できなかった。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

学会発表3件
1. 2011年第55回日本応用動物昆虫学会福岡大会
日本海側ナラ林を蹂躙するナラ枯れ病:その起源と拡散過程
山中武彦(農環研)・布川耕市(新潟森研)・齊藤正一(山形森林セ)・近藤洋史(森林総研九州)・加賀谷悦子・牧野俊一(森林総研)
2. 2010年「森林資源管理と数理モデル」研究会(統計数理研究所)
ナラ類集団枯損対策のための森林資源分布図の作成
近藤洋史(森林総研九州)・斉藤正一(山形森林セ)・衣浦晴生(森林総研関西)・加藤 徹(静岡県林技セ)・布川耕市(新潟森研)・岡田充弘(長野県林総セ)・大橋章博(岐阜県森林研)・福井修二(島根中山間研セ)・壽田智久・蛭田利秀(福島林セ)・山中武彦(農環研)・加賀谷悦子・牧野俊一(森林総研)
3. 2010年第121回日本森林学会大会(つくば)
ナラ類集団枯損を考慮した森林資源分布マップの調整
近藤洋史(森林総研九州)・斉藤正一(山形森林セ)・衣浦晴生(森林総研関西)・加藤 徹(静岡県林技セ)・布川耕市(新潟森研)・岡田充弘(長野県林総セ)・大橋章博(岐阜県森林研)・福井修二(島根中山間研セ)・壽田智久・蛭田利秀(福島林セ)・山中武彦(農環研)・加賀谷悦子・牧野俊一(森林総研)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

伊庭 幸人

統計数理研究所

上野 玄太

統計数理研究所

牧野 俊一

森林総合研究所