平成122000)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

12−共研−2045

専門分類

8

研究課題名

自由回答と投影法による文章データの統計解析

フリガナ

代表者氏名

ドイ キヨハル

土井 聖陽

ローマ字

Doi, Kiyoharu

所属機関

宮崎産業経営大学

所属部局

経営学部

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

8 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

研究目的
 心理学の概念はその多くが構成概念であり実体を持っていない。そのため仮説的概念を構成して検証する
実験的研究には限界があり,調査的方法によって帰納的に概念を抽出する研究法が重要である。さらに心理学
では,回答者の潜在的な意識を測定対象にする場合が少なくない。それゆえ,調査手法を用いたアプローチの場
合,従来からの定量的な選択肢型設問や実績のある心理テスト等と,自由記述によるテキスト型データとの併用
が適切と考えられる。この視点に立って,まず,本研究の目的に適した従来からある調査法(心理テスト,疲労動
態評価テスト,燃えつき感評価テスト)と,独自に設定した自由回答設問とからなる調査法を構築し,これを実際
に大学生を対象とする小規模な実験を通して実証した。
成果(経過)
 得られた二種類のデータは,InfoMinerによって解析され,自由回答から,疲労感と予期しなかったフラスト
レーションと攻撃性に関する語(群)と対応する回答者(群)が得られた。自由回答と項目反応との関係は,
整合する部分としない部分が示されるとともに語の新しい含意すなわち潜在的な心理概念も示唆され,本調査
法の効用とさらなる精査の必要性が認められた。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

稲岡文昭(1988),BurnoutとBurnoutスケール,看護研究,第21巻第2号,pp.27-36。
文部省(1998),子供の体験活動等に関するアンケート調査の実施について,文部省
大隅 昇(2000),InfoMiner with WinAiBASE,チュートリアル。
大隅 昇・Lebart,L.(2001),調査における自由回答データの解析?InfoMinerによる探索的テキスト型デー
タ解析?,統計数理,第48巻第2号,pp.339-376。
吉竹 博(1973),改訂産業疲労?自覚症状からのアプローチ?,労働科学研究所

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

吉村 宰

岡山大学

大隅 昇

統計数理研究所

川浦 康至

横浜市立大学

佐藤 豪

同志社大学

竹村 和久

筑波大学

辻本 英夫

大阪市立大学

福井 誠

甲子園大学