平成101998)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

10−共研−23

専門分類

2

研究課題名

統計データ解析エキスパートシステムの構成法に関する研究

フリガナ

代表者氏名

ウチナミ セイイチ

打浪 清一

ローマ字

所属機関

九州工業大学

所属部局

情報工学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

15 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

専門家で無い人が統計データを解析するに当たり,どの解析手法を使えば良いのか,その解析結果をどのように解釈すれば良いのか分からず,間違った利用をしていることが良くある。そこで,統計解析を行うに際して使いやすい統計解析支援エキスパートシステムの構成法を,ケーススタディと理論面から検討し,効果的なシステム設計法の確立を目指す。


神戸商大の力宗教授と院生の古隅君は、キャンパスのWWWの上で統計解析を簡単に行えるシステムの構築についてその後の進展状況を紹介した。
九工大の打浪は統計データベースのプライバシーを守りながら、データベース開示したときの、開示情報を用いて統計解析する方法と、その際の誤差についての検討結果について報告した。
島根大学の小林氏は、碁や将棋のゲームに関して、過去の勝負のデータベースを解析し次に打つ手を決定する手法を採用することにより、高速かつ強いプログラムが組める事を報告した。
岡山理科大の柳氏は、ニューラルネットワークで絞ったノードには圧縮された情報が詰まっていると考えられるのでこれの有効利用について報告した。
徳島文理大の小林郁典氏は、統計計算のプログラムはメソッドとして扱い、統計解析のノウハウ等は、知識として別扱いし、これを附加したオブジェクトをエージェントと呼び、統計解析時に、利用者に種々のガイドを行うシステムの構築について紹介した。
徳島文理大の山本氏は、視角的操作による時系列解析システムとしてGUIを活用した統計解析システムの試作ソフトウェアのその後の発展について紹介した。
一橋大学の中野氏は、インターネット上の統計解析ソフトウェアにGUIを導入し使いやすいシステムの開発計画について報告した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

・打浪清一、竹村彰通:統計データベースの情報開示問題、統計データの個票開示に於ける
開示制限の決定論的評価(平成10年度特定研究報告書、代表竹村彰通)1999.3。
・山本由和、中野純司:時系列解析システム TISAS の新機能について
第66回日本統計学会、1998。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

過去数年間に亘り,統計解析エキスパートシステムを構築する為に,統計解析に関する知識・機能等について分析,システム分析,設計を行ってきた。 その結果必要機能が明らかになり,黒板型のシステムが適している事が分かった。それに従い,各自が自分の分野で,試験システムを構築し,その状況を報告し合い,その評価・検討を行ってきた。現在統計データベースの公開方法が問題になっている。この為のエキスパートシステムについても,どうあるべきかを検討する。統計DBはその内容が千差万別でその利用法も種々あり,ソフトウェア構築側と統計解析理論の研究者側,利用者側と多くの側面があり,これら三者が集まり研究する所として,統数研は最適である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

飯塚 誠也

岡山大学大学院

刈谷 丈治

山口大学

小林 郁典

徳島文理大学

小林 康幸

島根大学

佐藤 英人

東京国際大学

田村 義保

統計数理研究所

得丸 孝行

九州工業大学

中野 純司

統計数理研究所

林 篤裕

大学入試センター

古隅 弘樹

神戸商科大学大学院

松田 孝子

石巻専修大学

柳 貴久男

岡山理科大学

山本 由和

徳島文理大学

力宗 幸男

神戸商科大学