平成272015)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

27−共研−2055

分野分類

統計数理研究所内分野分類

e

主要研究分野分類

7

研究課題名

抗菌薬処方による多剤耐性菌の発現リスクの検証

フリガナ

代表者氏名

フクダ ハルヒサ

福田 治久

ローマ字

Fukuda Haruhisa

所属機関

九州大学

所属部局

大学院医学研究院医療経営・管理学講座

職  名

准教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

45千円

研究参加者数

2 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

 本研究の目的は,既に申請者が収集していた,16病院において2007年7月から2011年12月に入院した症例の「DPCデータ」と「JANISデータ(細菌学的検査データ)」を用いて,両データを患者レベルで突合させたパネルデータセットを構築し,抗菌薬使用状況と耐性菌発現状況の関連性を分析することである.
 2014年度において,抗菌薬使用状況と耐性菌発現状況の関連性を分析するためのデータセットを用いた解析フェーズと位置づけ,先行研究において最も強い関心が向けられている緑膿菌(P. aeruginosa)を対象に,月別に数量化した「カルバペネム系抗菌薬のAUD」と「カルバペネム系抗菌薬の緑膿菌に対する耐性率」を検証した.しかしながら,両者の関連性について適合性の高いモデルを構築することができなかった.
 そこで2015年度は,「DPCデータ」と「JANISデータ」から,抗菌薬の不適正使用割合の算出アルゴリズムを開発し,実際に1病院を対象に,抗菌薬の不適正使用割合を算出した.さらに,不適正使用処方を適正化した場合の薬剤費削減額を検証した.これら指標は,抗菌薬の適正使用を推進するためのベンチマーク指標としての活用が期待される.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

山中直子, 今村陽子, 福田治久. JANISおよびDPCデータを用いた抗菌薬適正使用による薬剤費削減効果. 第31回日本環境感染学会総会: 2016年2月20日, 京都.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

該当せず

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

黒木 学

統計数理研究所