平成262014)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

26−共研−2009

分野分類

統計数理研究所内分野分類

a

主要研究分野分類

3

研究課題名

医療従事者の睡眠状態と脳高次機能についての生理学的研究

フリガナ

代表者氏名

ニシダ マサキ

西多 昌規

ローマ字

Nishida Masaki

所属機関

自治医科大学

所属部局

精神医学教室

職  名

講師

配分経費

研究費

40千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

医療従事者は当直・夜勤など不規則な勤務を強いられ、睡眠不足の傾向にあります。医療従事者の睡眠不足による注意・判断力の低下は、医療事故に結びつきやすいのは言うまでも有ありません。長期間にわたって蓄積した睡眠不足、あるいは不適切なシフトワークの継続は、うつ病や睡眠覚醒リズム障害などメンタルヘルスの上でも問題を引き起こす可能性も大きくします。医療業界では約5%もの人が、うつなどメンタルヘルス上の問題を抱えているとも報告されています。医師不足は全国的な問題となってきているが、特に地方における医師不足の問題は深刻です。マンパワー不足により過重労働が常態化し、医師不足に拍車をかけている悪循環に陥っています。
このような背景から、睡眠不足や不規則な勤務形態が、医療行為にとって重要である注意、判断、遂行機能など大脳高次機能に障害を与えていると考えられます。医療従事者の睡眠覚醒リズムと高次機能を、脳機能画像の変化を調べることで、脳神経基盤に裏付けられたエビデンスを提示することで、医療従事者の睡眠衛生、メンタルヘルス対策に寄与できれば意義がある研究となることが期待されます。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

平成27年5月14日に、第88回日本産業衛生学会(大阪市)において、「当直後の医師の脳血流変化は変化している」というタイトルにて、口演発表を予定している。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

自治医科大学精神医学教室集談会「当直後の医師の脳血流変化は変化している」平成27年2月10日 自治医科大学5階講義室 参加者30名

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

田村 義保

統計数理研究所

三分一 史和

統計数理研究所