平成29(2017)年度 一般研究2実施報告書
| 課題番号 | 29−共研−2022 | 分野分類 | 統計数理研究所内分野分類 | c | ||||||
| 主要研究分野分類 | 2 | |||||||||
| 研究課題名 | 過疎地における歩行者および複数バス経路のリアルタイム最適化 | |||||||||
| フリガナ 代表者氏名 | シバタ ナオキ 柴田 直樹 | ローマ字 | Shibata Naoki | |||||||
| 所属機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 | |||||||||
| 所属部局 | 情報科学研究科 | |||||||||
| 職 名 | 准教授 | |||||||||
| 配分経費 | 研究費 | 40千円 | 旅 費 | 28千円 | 研究参加者数 | 2 人 | ||||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| 近年,オンデマンドバスは交通空白地域の移動手段や,自動運転を用いた公共交通として注目を集めている.しかし,デマンドバスはユーザの送迎のために迂回が必要で,現状の多くのデマンドバスで採算性が確保されていない.本研究ではデマンドバス事業者の負担軽減を目的とし,徒歩移動を含むオンデマンドバスのスケジューリングを提案する.従来は 1 組の乗降するバス停や乗降地点をユーザが選んでいたことに対し,提案手法は他の乗客の予約やバスの現在地に合わせて最適な乗降地点を動的に計算し,乗客の出発地・目的地と乗降地点間の徒歩経路を案内する.これにより,デマンドバスの迂回を削減し,限られた時間制約の範囲内で多くのユーザを輸送することでデマンドバス事業者の収益を増加させる.シミュレーションによる評価実験で従来のフルデマンド式およびセミデマンド式のデマンドバス,タクシーとの事業者収益の比較を行った結果,提案手法は比較対象と同等またはそれ以下のバスの走行で,より多くのユーザを受理することできた.提案手法の収益は,塊村や散村の場合平均で,フルデマンド式と比較した場合約 33〜40%,セミデマンド式と比較した場合約 18〜100% 増加した. | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
| http://www.aist-nara.ac.jp/~n-sibata/intro/ | 
| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
| 該当しない | 
| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 南 和宏 | 統計数理研究所 |