平成11（1999）年度　一般研究２実施報告書

課題番号	11−共研−2027			専門分類		3
研究課題名	地殻変動データの高精度抽出
フリガナ 代表者氏名	タカナミ テツオ 高波 鐵夫			ローマ字		Takanami Tetsuo
所属機関	北海道大学
所属部局	大学院理学研究科地震火山研究観測センター
職　　名	助手
所在地
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配分経費	研究費	0千円	旅　費		0千円		研究参加者数	3　人

研究目的と成果（経過）の概要

大地震に先立って、地殻の特異な変動が潮位の観測データに記録されることが
ある。しかしこれらの記録が大きな地震に関係した特異な地殻変動の現象である
か否かは、各種の信号成分の分離に懸かっている。我々は国土地理院や北海道開
発局から各地の潮位データを収集し、その分離のためのソフト開発とその結果の
検討を行ってきた。その成果として、1993年北海道南西沖地震の2、3年前に発
現した特異な地殻変動を抽出することができた。しかしその発生原因については
現在もなお不明であり、検討中である。この研究過程中、新しい信号分離法につ
いてまとめたものを添付した。

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

論文(平成11年度?現在)
G.Kitagawa,T.Takanami,and N.Matsumoto,1999,Signal extraction problem in seismology,
Res.Memor.Inst.Statis.Math.,726,1-32.
T.Takanami,1999.High precision estimation of seismic wave arrival times,Practice of
Time Series Analysis,eds.H.Akakike and G.Kltagawa,Springer-Verlag,New York,
79-94.
T.Takanami and G.Kitagawa,2000,Modern signal extraction methods in computational
seismology,Journal of the Faculty of Science,Hokkaido University,Series VII
(Geophysics),I 1,NO.4,725-737.
T.Takanami,I.S.Sacks,and A.Hasegawa,2000,Attenuarion structure beneath the north-
eastern Japan arc from broadband seismograms,Physics of the Earth and Planetary
Interiors,(in printing).
学会発表:
高波鐵夫,北川源四郎,1997,1993年北海道南西沖地震前の潮位変化,日本地震学会発表。
浅井康宏,笠原稔,田村良明,高波鐵夫,佐藤忠弘,1997,1994年三陸はるか沖地震の余
効変動,日本地震学会発表。
高波鐵夫,北川源四郎,1999,自已組織型モデルによる微少な地震波の分離,日本地震学会。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究参加者一覧
氏名	所属機関
浅井 康広	地震予知総合研究振興会
北川 源四郎	統計数理研究所