平成111999)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

11−共研−2001

専門分類

1

研究課題名

乱数生成法とその検定の研究

フリガナ

代表者氏名

タカシマ ケイゾウ

高嶋 恵三

ローマ字

Takashima Keizo

所属機関

岡山理科大学

所属部局

理学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究の目的は、確率統計の理論の計算機科学への応用である、Monte Carlo法において必要不可欠な
道具である、擬似乱数や物理乱数などに対して、統計的検定を行い、さらに、新しいアルゴリズムに
基づく擬似乱数生成法を考案し、それらのランダムネスに関して研究することである。

 統計数理研究所のsupercomputer SR8000に搭載されている物理乱数を古典的なpoker検定、連の検
定、間隔検定等を用いて検定する為の準備として、C 言語のプログラムから利用する方法の比較検討
を行った。この際、SR8000 上ではFORTRAN による物理乱数の利用を優先的に考慮しているよう
で、C 言語から利用方法の検討に時間がかかり、実際の検定プログラムの実行等は次年度の課題とな
った。一方、擬似乱数の生成法に関する研究としてはhybrid擬似乱数に対してrandom walkの見本関
数を用いた統計的検定等を行い、hybrid 擬似乱数に基の擬似乱数生成法として利用されている、M系
列擬似乱数、加算生成法、Cellular Automatonによる擬似乱数等より統計的に明確に改善されているこ
とを検証した。
 また、桁落ちによる擬似乱数生成法の研究に関しては、SR法及びこれを改良したSR 1,SR 2などの生成法を考案し、統計的検定を試みた。その結果、ランダムネスに関して、実用上十分と思われる
結果を得た。なお、以上の研究結果は今後検定等を積み重ねることによりより充実していく予定であ
るが、暫定的な結果として、WWWの上からも参照できるようにしている。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Takashima, K.: Random walk tests and pseudorandom number generators, to appear in the
Proceedings of International Conference of Mathematical Analysis and Applications,
Gyeongsang National Univ.
Takashima,K.:Random walk tests and feedback polynomials of m-sequences,in Proceedings of Fifth
International Conference on Pattern Recognition and Information Processing,Vol.1,267-271.
Takashima,K.:Hybrid pseudorandom number generation,to appear in Monte Carlo Methods
and Applications.
ホームページ:http://math1.edu.mie-u.ac.jp/~yaguchi/sr3phy.html

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

上田 澄江

統計数理研究所

谷口 礼偉

三重大学