平成122000)年度 共同研究集会実施報告書

 

課題番号

12−共研−4004

専門分類

10

研究課題名

YSGサマーセミナー

フリガナ

代表者氏名

フジサワ ヒロノリ

藤澤 洋徳

ローマ字

Fujisawa, Hironori

所属機関

東京工業大学

所属部局

大学院情報理工学研究科

職  名

助手

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

30 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

はじめに
本セミナーは若手のためのセミナーとして30年程前から継続的に開催されている。今年度は統計数理研究所からの援助
を受けて開催に至った。当日用意されたレジメは資料として添付している。
セミナーの概要
本セミナーは,特別講演者によるセッションと一般講演者によるセッションが組まれた。
特別講演者3名(栗木・統数研,福水・統数研,川鍋・東大)には自由な立場から講演を頂いた。最近脚光を浴びている,
チューブ法の応用法,ニューラルネットにおける特異点の扱い,ノイズを含む独立成分分析,の話題が初心者向けに紹介
され,さらに最新の研究成果が発表された。
その他の特別講演者4名には,統計学で盛んな研究分野の二つにテーマを絞って講演いただいた。2名の方(井元・九大,
杉山・東工大)にはモデル選択の話題をお話いただき,小標本における改良法やスプライン曲線との絡みが紹介された。
残りの2名の方(佐藤・広大,青木.東大)には医学データ解析の話題をお話いただき,生データの扱い方の実際や分割
表の扱い方が紹介された。
一般講演者によるセッションは,参加者からの申込によって構成された。本人にとっては,多くの人の前で話す登竜門と
しての役割も担っている。聴衆者にとっては,ふだん自分が接していない研究分野に触れられ,自分の視野を広くする機
会となる。特に,同期の動きは強い刺激となる。
セミナーの様子など
質疑応答は非常に盛んであった。普通のシンポジウムなどでは質問を遠慮するような場合でも質問が可能なことは,若手
主体のセミナーの長所である。また,セミナー後の夜も,同じ宿泊施設で過ごしているため,親近感が増し,それがセミ
ナーを活発にした大きな要因の一つでもあろう。将来の研究交流へのきっかけにもなる。
また,統計学の研究者ばかりでなく,最近注目を浴びている学習理論の研究者にも若干名参加いただいた。研究の交流は
お互いに刺激的な様子だった。
アンケートの結果は非常に好意的なものが多かった。次回もぜひ参加したいという参加者が多かったのは心強い限りであ
る。
今後の抱負
今回のセミナーでは,今後のサマーセミナーをどうするかということが,大きな話題になった。統計学界全体に閉塞間が
あると言われているが,それはサマーセミナーに対しても同じであった。今後,この話題に関してワーキンググルー
プが構成される予定である。その議論を土台に,サマーセミナーはよりよくなることであろう。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

青木 敏

東京大学

安道 知寛

九州大学大学院

井元 清哉

九州大学大学院

牛嶋 大

東京理科大学

大西 俊郎

総合研究大学院大学

沖本 竜義

東京大学大学院

狩野 裕

大阪大学

川崎 能典

統計数理研究所

川鍋 一晃

東京大学

三枝 大我

東京工業大学大学院

坂口 隆之

東京工業大学大学院

坂本 亘

大阪大学

桜井 裕仁

千葉大学大学院

佐藤 整尚

統計数理研究所

杉山 将

東京工業大学大学院

瀬尾 隆

東京理科大学

多賀 伸幸

東京工業大学大学院

タ喜田 保志

九州大学大学院

竹内 光悦

鹿児島大学大学院

内藤 貫太

島根大学

藤岡 照夫

広島大学

前島 峰生

東京工業大学大学院

松田 光宏

北海道大学大学院

丸山 祐造

九州大学

室井 芳史

東京大学大学院

宿久 洋

鹿児島大学

山口 直彦

北海道大学大学院

山本 義郎

北海道大学

米森 力

北海道大学大学院